パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

ドーバー海峡を渡ってロンドンへ

  いろいろありましたヨーロッパ大陸の旅も一応終えて、6月30日の日曜日、パリ北駅を午前8時16分発のTGVで出発し、リール駅まで向かいます。
 
 ロンドン行きのユーロスターが同じパリ北駅から出ていますが、前回書きました通り、日本の新幹線の感覚で3日前に切符を買いに来たらすでに売り切れていました。
 
 空港までの往復時間や搭乗前の待機時間を考えたら、よっぽど時間が少なくてすむでしょうから、ビジネス特急として常に満席状態なんでしょうね…。
 
 
 
 
 
 
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 ということで途中のリール駅で目的地のカレー・ヴィレ駅行きの鈍行列車に乗り換えます。
 
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  周囲はのどかな田園地帯が続きます。スペインとの往復のときも感じましたが、フランスは広大な農地を持つ農業国家としての顔も持っているんですね。
 
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  カレー・ヴィラ駅に到着したのが午後11時頃でした。さて、フェリー乗り場行きのバスがあるはずですが乗り場は・・・?
 
 いつもの笑顔尋問作戦を展開したのですが、町の人に訊いても知っている人に出会えません。町の人たちにとってカレーのフェリー乗り場には車で行くことはあってもバスで行くことはあまり縁のないことなのかもしれませんね。
 
 ワタクシと同じようにバス停を探して若いバックパッカーたちもウロウロしております。
 
 
 
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 そのうちの一人がどこかで聞きつけたらしく、バス停に向かうというので一緒にさせてもらいました。彼らとは結局フェリーからロンドン行きの電車までずっと一緒に行くことになりました。
 
 
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  バス代は2ユーロ。のんびりしたもので値段は運転手がその場で書き込みます。
 
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  バスに乗ること10分くらいだったでしょうか。こちらがカレーのフェリー乗り場です。天気は快晴。絶好の航海日和ですね。
 
 
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 バスから降りてチケット売り場に向かいます。もちろん予約などはしておりません。
 
 フェリー会社の名前がいくつか書いてありますが・・・
 
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 イギリスのP&O Ferries という会社の12時35分発のフェリーのチケットを買いました。
 
 あとで調べると、フェリーはトラック・バス・乗用車に乗って乗船する人がほとんどで、われわれのような乗り物に乗らないで乗船する人 (Foot Passengerといいます)はあまりいないのですね。そのためかFoot Passengerの乗船を取り扱っているのはP&O Ferries だけのようでした。
 
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  EUの中の移動ですが、フランスからの出国審査とすぐその先でイギリスへの入国審査があります。
 
 前回ロンドンに来たとき、出国スタンプを押してくれませんでしたが、こんどはちゃんとEUの出国スタンプを押してくれました。
 
 
 ヒースロー空港での入国審査は厳しいことで有名ですね。隣の机でやっているドーバーでのイギリス入国審査は女性の係官でした。
 
 パスポートと7月にヒースローから出発する e-チケットも一緒に提出しました。ヒースローほどではありませんがいろいろと訊かれましたね
 
 
 2か月前にEUに入っているので旅行の目的など細かく訊かれましたので、ここぞとばかり「37年も働いて定年退職したこと、この旅は自分へのプレゼントであること…」を強調すると、係官も笑顔で「それはおめでとう」という趣旨のことを言ってくれ無罪放免となりました。
 
 入国手続き後はしばらくここで待機します。
 
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 やがて声がかかり、ここからまたバスで移動します。なかなかすぐにはフェリーに乗れないんですね。
 
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  バスはフェリーの目の前に停車します。
 
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 ロッコ行きのフェリーでは自動車と「一緒の搭乗口を歩いていきましたが、ここはFoot Passenger専用の入り口がありました。
 
 
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 長い階段を上がっていきます。大きな船ですので何段も階段を上がっていきました。
 
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 そしてようやく客室に到着です。なんだ空いているんだ・・・
 
 
 
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  ・・・と思ったのも束の間、バスや車から降りてきた乗客が客室に入ってくるとあっという間に席は満席状態になります。
 
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 モロッコ行きと同じくカジノ?と免税店がありました。国際線だから一応あるという感じですが、スロットマシンをやっている人はあまりいなかったようですね。
 
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 この日は天気も良く、波も穏やかで絶好の航海日和でした・・・が途中で少し雨が降ったようです。なかなか一筋縄ではいかない海峡の天気のようですね。
 
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 約1時間半の航海でドーバーに到着です。ドーバーでもフェリーからは専用の階段を降りて下船します。
 
 
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 そしてまたまたバスで移動します。ここは無料でした。
 
 
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  途中から有名な「ドーバーの白い崖 White Cliff 」が見えていましたがコンデジでは無理なので撮りませんでしたが、近くで見るとこんな感じなんですね・・・。
 
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 バスはドーバーの鉄道駅まで連れて行ってくれるのかと思っていましたが、港のターミナルみたいなところで降ろされてしましまいます。
 
 ここから鉄道駅まではバスがあるはずなのですが、また停留所がわからずみんなでウロウロ・・・。
 
 また誰かが聞きつけてきて無事みんなでバスに乗ることができました。ただし有料で2ポンド。イギリスはユーロでなかったですね。ワタクシは船の中で少しだけポンドに両替してましたのでそれで支払いました。
 
 
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  ドーバー・プライオリー駅です。本当ならここからブリット・レイルパスが使えるのですが、まだイギリスをどう巡るか決めていなかったので、ここは次のロンドン・チャリングクロス駅行きの切符を20ポンドで買いました。
 
  イギリスの鉄道の料金はかなりややこしいらしいので鉄道パスを買ったのですが、ここは仕方がありませんね。
 
 
 
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  14時25分発のチャリングクロス駅行きの列車です。ここから約2時間でロンドンに着きました。
 
  午前8時16分にパリ北駅を出て、午後16時30分頃のロンドン到着ですが、時差が1時間ありますので実際は約9時間15分かかって到着ということになりました。さすがに疲れてワタクシはじめ一緒に行動した若者たちも居眠りしていたようです。
 
 
 
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 でも彼らのおかげで随分助かりましたのでチャリングクロス駅でお礼とお互いの旅の無事を祈って別れました。