パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

ロンドンで再会

 ロンドンではスイスのインターラーケンで知り合ったイギリス人のA氏と再会することになっていました。
 
 A氏もすでにコンピューター技師の仕事をリタイアし、趣味だったアンティーク時計の修理を仕事にしているという悠々自適のオジサンです。
 
 ロンドンのどこで会おうか決める時も、ワタクシが2回目のロンドンであることは言ってありましたが、いわゆる観光地しか知りません。
 
 そこで、ワタクシの宿の最寄駅がロンドンの中心から西のほうにある地下鉄ディスクリクト線のハマースミス駅だったことから、そこから乗り換えなしで行けるロンドン中心のテームズ川沿いのエンバンクメント駅で待ち合わせすることにしてくれました。これならワタクシにもわかりやすいと考えてくれたわけですね。
 
 A氏との待ち合わせは午前11時。少し早めに出かけて翌日にエジンバラに向けて出発するキングスクロス駅に行きます。大陸ではユーレールグローバルパスを使っていましたが、これはイギリスでは使用できません。
 
 イギリスで有効な鉄道パスであるブリット・レイル・パスを購入していましたが、まだヴァリデーション(有効化)していなかったので、手続きするついでに駅の様子を見てこようと思ったからです。
 
 
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 実はロンドンの地下鉄は前回来たときにだいぶ乗りましたのでちょっと乗ればいろんなシステムを思い出したのですが、イギリスの鉄道はヒースロー空港の往復をのぞくと、前日にドーバーからロンドンに来たとき乗ったのが始めてでした。
 
 ドーバー・プライオリー駅は田舎の駅ですから、キングスクロス駅のような大きな駅とはいろんなシステムが違い参考にならないだろう、と思っていたこともあります。
 
 キングスクロス駅ではチケット売り場は当日分と翌日以降に分かれていました。そこで翌日以降の列に並んで順番を待ちます。
 
 
 
 イギリスの鉄道は席の予約が昔のイタリアと同じ考え方で、列車で一律に予約が必要なのはごく一部で、あとは座席ごとに予約するかどうかの任意予約制になっています。
 
 したがって、予約されていない席がある場合、鉄道パスがあれば飛び乗っても席は確保されるという旅行者にはうれしい制度になっています(それなのにイタリアはこの制度をいつの間にかやめてしまって鈍行以外は全部予約が必要にしてしまったんですね!)。
 
 
 
 自分の順番が来て、鉄道パスのヴァリデーションをお願いしました。お姉さまの係員でした。日付は明日付でお願いしたところ、どの時間でどこへ行くのか訊かれました。
 
 そこで午前9時発のエジンバラ行きだと応えると、「では予約しましょう」と言います。予約をした方がいいのか再度尋ねると「その方がベター」と言います。どうやらロンドン→エジンバラの朝の列車は混みあう可能性が高いようです。
 
 そこでヴァリデーションと一緒に席の希望を言って予約してもらいました。嬉しいことに大陸と違い予約料が無料でした。
 
 
 
 そうこうしているうちに時間も立っていきましたので、隣のセント・パンクラス駅の中を少しだけ散歩してエンバンクメント駅に移動することにしました。
 
 
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 セント・パンクラス駅はチケットが買えていればパリから3時間くらいでスイスイと到着していたはずの駅です。前回来たときは外観だけしか見なかったので、今回は中を少し散歩したわけです。
 
 非常に広くてきれいな駅でした。いかにもヨーロッパと繋がっている駅という感じがしますね。
 
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 国際駅だけあってお疲れの方もいるようでしたね。
 
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 エンバンクメント駅で時間通りにA氏と再会することができました。
 
 
 前回インターラーケンで会ったときにワタクシの英語力のレベルがどげなものであるかはA氏もわかっているはずですので、もう通じるかどうかなんてあまり気にせずにプア英語を連発します。このあたりは2か月の旅の成果かも知れませんね。
 
 
 A氏もワタクシの語彙力の範囲外の英語を平気で使いますので、意味の分からないときワタクシはニッコリ笑うだけにします。・・・この日ほど笑顔を浮かべた日は生涯になかったほどです。
 
 
 A氏はワタクシのためにわざわざ新しいロンドン名物である大観覧車「ロンドン・アイ」を予約してくれていました。
 
 
 ロンドンはもう観光ではハイ・シーズンになっていますのでロンドン・アイの前も相当の人が並んでいますが、予約者は別の搭乗口からスイスイと乗ることができました。
 
 
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 観覧車とは言っても一つのゴンドラが相当の大きさですし、高さもかなりのもでした。実際に乗ってしまうとA氏も最初のうちは「あれが…、これが…」と解説してくれていましたが、だんだんお互いにはしゃぎだし写真をパチパチ撮りまくります。
 
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 さすがに場所がいいだけにロンドンの中心地の眺めはよかったですね。
 
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 デルフトならぬロンドンの眺望を楽しんだ後、パブでビールを一杯どうかと持掛け、近くのパブに入りました。
 
 パブはキャッシュ・オン・デリバリーですので、ロンドン・アイはA氏に負担してもらってしまったので、ビールはワタクシが持ちました。
 
 あまり腹も減っていなかったので二人ともツマミはとらずにエール・ビールをチビチビ飲みながら話がはずみます。
 
 お互いの家族の写真を見せ合ったりしながら、内心では自分のことを「こんな英語レベルでよくやるよなあ~」と恥じ入りつつ、A氏が一瞬でもいやな顔を見せないことに感謝の念を禁じえませんでした。
 
 
 
 話がすすむといつの間にかグラスは空に。2杯目を飲もうということになり、さすがに小腹が減ってきたのでサンドイッチもそれぞれ注文することになりましたが、結局これはまたA氏にごちそうになってしまいました。
 
 
 
 2杯目ともなると話も結構世間話の域から話が少し大真面目な話もでてきます。
 
 A氏は見た目ではわかりませんでしたが、ワタクシは疲労もあって結構酔っぱらってしまいました。そういう状態で、宗教の話、イングランドスコットランドの話、福島原発の話・・・情けないことに福島の話では「放射線」という単語(Radiation)が浮かんでこないんですよね・・・。
 
 最後に本日のお礼とともにぜひ日本に来るときはメールをして欲しいとお願いしました。A氏は「宝くじが当たったらね・・・」などと笑っていましたが・・・。
 
 
 A氏との楽しい時間を終えたときはまだ酔いが結構残っていましたので、近くのナショナル・ギャラリーに入って世界の名画を鑑賞して酔いを覚ましました。贅沢な酔い覚ましですね。
 
 
 それから地下鉄に乗ってハマースミス駅に戻ります。
 
 駅ビルに「WASABI」という名前のファストフード店がありました。実はエンバンクメント駅付近にも同じ店があり、あるものを買おうかなあと迷っていたのでした。
 
 そこでハマースミス駅の「WASABI」でTake Away したのがこれです。
 
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 ごらんの通りカレーライスなんですね。ちょっと甘口のカレーライスですが、ご飯も長粒米ではなく日本と同じ米です。
 
 
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 久しぶりのカレーライスを部屋でゆっくりいただき、充実した一日を締めくくることができました。