流山まちゼミに参加してきました
最近町おこしの方策のひとつとして「まちゼミ」というのが各地で行われていることを知りました。
昇山さんは初めて訪れたのですが、地元では人気のお蕎麦屋さんで手打ちそばにこだわり、食材はもちろんお酒やおつまみにもこだわりがあるなかなかのお店のようです。
この日の受講者(参加者)は7名。我々のためにこの日は夜の営業はお休みにしてくれていました。
受講料はわずか1000円です。
なんてったってゼミナールですので、最初にご主人から江戸そばの歴史や蕎麦のうち方のポイントにレジュメを使ってついていろいろと教えていただきます。
初めて知る話ばかりでとても興味深く参考になりました。
画像はありませんが、蕎麦を打つ棒や特別なまな板にもさわらせていただきました。
蕎麦を切る包丁は実際は日本刀と同じ製法で作られたものを使っていて研ぎも刀鍛冶に出すという話には驚いてしまいました。
講義のあとはお待ちかねのお酒とお蕎麦の時間です。
まず、岩手の銘酒、南部美人がワイングラスに注がれてきました。ご主人に言わせると最近の若い人は「1合」と言っても見当がつかない人が多いそうで、いずれこうした銘酒もワイングラスで飲む時代がくるのでしょうね。香りを楽しめるお酒はワイングラスが合うのかもしれません。
冷えた南部美人はお腹にしみわたります・・・。
最初のおつまみは海苔に腰の強い「とろろ」。このとろろをわさび醤油につけて海苔で巻いていただきます。
この蕎麦のはいった味噌も甘辛くてついついお酒が進んでしまいます。
普段はコース料理に出される鯛の蒸し物までいただきました。黄色く見えるのは菊の花びらです。
ご主人は京料理の修行もされたということでこうした繊細なお料理の腕も冴えますね。
店をお休みにした上に、受講料1000円では申し訳ないくらいです。
こちらはお店でも人気の・・・なんだと思います?
まるでお餅のように見えますね。
外は香りよく焼きが入り、中はフワフワ・・・
実は胡麻豆腐を焼いたものです。ご主人のセンスと味の良さに受講者一同大感激でした。
日本酒のあとは芋焼酎を出していただきました。
お銚子に入った焼酎はお燗がしてあり、器に先にお湯を注いでから暖かい焼酎を加えます。
こうした飲み方は初めてだったのですが、焼酎の香りがいっそう感じられて早速自宅でもやってみよう、と思いました。
いよいよ真打ちのお蕎麦の登場です。
まずは傍の実の芯だけを粉にして打った真っ白いお蕎麦をいただきます。昔、やんごとなきお方たちはこうした蕎麦ばかり食べていたそうです。
昇山さんのツユは辛めなので蕎麦の三分の一程度にツユを付けた方がいい、とご主人からアドバイスがありました。
最初の講義で、ご主人から「蕎麦のタンパク質は水溶性で、ゆで上げると均一に麺の中心部まで水が浸透する=のびる。蕎麦粉の含有率が高いと「のびる」までの時間が短くなってしまうので、当店の場合冷たい蕎麦は1~2分で召し上がってください」と教わっていたのでいつもより早めにいただきました。
下手なワタクシの文章では表現できませんのでただ一言、「うまい!」と申し上げておきます。
続いて蕎麦粉8割、小麦粉2割のせいろ蕎麦をいただきました。
同じく「うまい!」の一言であります。
最初はなんとなく堅い雰囲気で始まったゼミナールも、お酒が進むにつれて同じ感動を味わっている共感が受講者の間に生まれ話も弾んできました。
普段は午後8時頃にはお店を閉めているそうですが、この日は午後10時近くまで楽しく過ごさせていただきました。
お店を出た後、ご紹介者と同行者の3人で別のお店で反省会をしたことは言うまでもありません。
お店のご主人とともにご紹介者に大感謝の夜でありました。