遅ればせながら
そこで初めてハヤカワ文庫の「日の名残り」を買ってきて読んでみました。
実はわたくしは翻訳小説は苦手の部類に入ります。どうもぎこちない(とワタクシには感ずる)日本語訳が少なくないので、どちらかというと敬遠してきたせいもあります。
この本は土屋政雄氏の翻訳でしたが、自然な日本語で実に読みやすかったです。
ただ、執事が一人称で語るという設定の為、仕えているご主人様に対するような語り口でした。原語ではどんな言い回しになっているのか興味がありますね。
この本をずっと読んでいる間、大きな屋敷の召使部屋の映像が何度も頭に浮かんできました。ただ、それはアンソニー・ホプキンスが主演した「日の名残り」ではなく、TVでシリーズを視聴していた「ダウントン・アビー」からのものでした。
お正月に「日の名残り」をTVで放映していたことを後で知りましたが、もし見ていたらまた違った印象を持てたかもしれないのに残念なことをしました。