「⑥成田空港一泊ツアー・バルセロナ観光付き」 ランブラス通り辺りを散歩
1月24日(水)つづき
El Cangrejo Locoで食事を楽しむと時刻はもう午後6時を回っていました。
冬のバルセロナは既に夕暮れの時間になっています。
町はずれのこのあたりには何やらでっかい顔のようなモニュメントが…ガウディではなさそうですね。
まだホテルに帰るのには早すぎるので、地下鉄に乗ってカタルーニャ広場へ向かいます。
地下鉄の切符はT-10という10回有効の回数券みたいなのを自販機で買いました。
直前で値上げしたみたいで10.20ユーロでした。バスもトラムもこの切符で乗れます。
この1枚の切符を2人で使います。地下鉄の改札は自動改札ですので、1人がT-10を機械に通して改札を通過したあと、もう1人に改札の向こう側からT-10を渡し、2人目も改札機を通過します。
いささか怪しい使い方ですが、切符は無記名ですのでもちろん合法です。2人で5回地下鉄を利用できることになります。
ごく短い滞在でしたし、タクシーも使ったため結局この切符1枚で足りてしまいました。
仕事から帰った後や土日に自宅近くにあるジム通いに余念のない看守長は、どうやら「手ごろなフィットネスウェアでもあればジム仲間に土産替わりにプレゼントしたい」と考えたようでした。
市内に店舗がいくつかありましたが、交通の便の良いカタルーニャ広場近くの店舗に行ってみることにしたのです。
カタルーニャ広場近くの地下鉄を降り、ぶらぶら歩きながら百貨店のEl corte inglesを横目にランブラス通り沿いの狭い路地に入って行くと、デカトロンの入ったちょっと古風な建物がありました。
建物の外観はなかなか素敵ですね。
ところが店舗の中に入り、各階の品物を見ていくとどうも様子が変です。
沢山の商品があるのですが、特にウェア関連のものはかなり品質が低い、いわば安売り品みたいなものが多いことがわかりました。
地元では名が知られているメーカーのものなののかもしれませんが、日本のこうしたお店に比べると購買意欲がわかない商品ばかりでした。
なかにはアディダスなど有名ブランドの商品もあるのですが、安物に囲まれていると、そうした商品もなんだか安物、偽物に見えてしまうから不思議です。
女性用のウェア類は皺だらけでした。
体格のいい欧米女性がそれらを着たら皺が伸びてフィットするのかもしれません。
しかしながら、貧弱な体格のわが看守長が身に着けたら…
これ以上記載すると懲罰房行きが確実になるのでここまでにしておきます。
当初は興味深々でフロアを回っていた看守長でしたが、状況を飲み込んでくると周りに日本人観光客がいないことをいいことに、日本語であれやこれやと商品にケチをつけ始めました。
商品の悪口を思いっきり大声で言ってすっきりしたのか、看守長はますます元気になり、また何か食べたいと言い始めるではありませんか。
ワタクシはまだそれほどお腹が減っていませんのでしたので、やむなく例のテロ事件のあったランブラス通りをしばらく散歩し、途中のカルフールのスーパーマーケットやアディダスのブランド・ショップ(ここは高品質のものばかりでした)を散歩したあと…
…通り沿いの暗い通り(看守長はダイアゴン横丁と勝手に名付けて悦に入っておりました)を抜けて…
ピンチョス・バーで名の知られたIRATIに立ち寄りました。
ここは数年前一人でほっつき歩いた時にも来たことがあったからです。
カウンターに並べられた小皿のピンチョスをつまみながらビールをいただきます。
「料理をのせるパン(バゲット)がもう少し薄いと、もっといろんな種類が食べられるのにね…」とか言いながらいくつも平らげる看守長でありました。
久しぶりのピンチョスをいただいたあと、再びランブラス通りを海に向かってぶらぶら歩きながら散歩します。
こんなところで悲惨なテロ事件があった、とは思えないほどこの日は散歩する人がたくさんおりました。
途中でタクシーを止め、ホテルに戻ります。
バルセロナには雲助タクシーがいない、とのことでしたので、今回は気軽にタクシーを利用することにしました。
夜の街を出歩くには、スリが多いと言われる地下鉄を利用するよりは、タクシーでホテルまで帰る方がよっぽど安全なようです。
こうしてバルセロナ弾丸ツアーの1日目が終了しました。
看守長の唯一の旅の目的であったスポーツ用品店巡りも終わったので、あとはおまけみたいなものです。
とはいっても街歩きできるのは弾丸ツアーゆえに実質的に明日一日だけです。
どこへ行くかシャワーをたっぷり浴びてから、ベッドの中で検討しようと思ったのですが、疲れから結局すぐ眠りに落ちてしまいました。