パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

香港・マカオ散歩行 6.1月21日(月) ①唯一の旅の目的達成

香港到着2日目。いつもの旅のように早朝というよりは夜明け前に目が覚めてしまいました。

狭い部屋ですのでベッドの上に座り、メモの整理、手持ちの現金の計算などを済ませます。

アプリで自宅で購読している新聞紙面をそのまま読めますので、ここまでは日本の朝と変わらない雰囲気ですね。

でもテレビから流れる言葉が北京語や廣東語に英語…ここは外国なんだと思い出させます。

さて、今朝は今回の旅で唯一目的らしい事を達成にでかけます。

まだ薄暗い中、近くのMTR(地下鉄)尖沙咀駅まで歩いて香港島の中環行きの地下鉄に乗ります。

ビジネス街でもある中環駅では早朝でもかなりの人間が乗り降りしましたが、数駅進むとだいぶ空いてきました。

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目指すは香港島の太古駅。中環駅から東に8個目の駅になります。

太古駅で降りて中環方面に大通りを歩いていくと、目的のビルが見えてきました。
今回の旅ではこの建物を見ることが唯一の目的らしいものでした。

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この画像は上の地図の←〇の場所から撮影したものです。拡大ボタンを押して画像を見て頂くと迫力がご理解頂けるのではないでしょうか。

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四角い形をした大きな建物はいくらでもありますが、道路の曲がり具合にそった湾曲したこの建物、実はマンションはまさに異様な感じのする建物です。

この建物は、日本では「モンスター・マンション」としてネットで話題になった建物です。

映画「トランスフォーマー」の何作目だったかでロケ地として使われたことから、その驚異的なつくりというか眺めというか、とにかく注目を集めて一挙に有名になり、映画を観た観光客が世界中から押し寄せることになったのでした。

あまりにもたくさんの観光客が日夜ともなく押しかけ、中庭で傍若無人にふるまうため、最近管理組合が敷地内への観光客の立ち入りを禁止した、という情報がネットで飛び交っておりました。

従って、訪れてはみたものの敷地内の中庭には入れないかもしれない、と密かな恐れを持ちながらやってききました。

マンションの周りを歩いてい見ると中庭に通じる入口があり、そこには管理事務所らしきものがあって、明かりがついています。

住民は仕事に行くのでしょうか、その出入口からバス停や地下鉄の駅に向かって歩いていきます。

おそるおそるワタクシもその出入口から中庭に通ずる道を歩いていきます。

幸い管理事務所の人からは何も言われませんでした。朝早いので住民と思われたのかもしれませんね。

中庭から見たマンション、益昌大廈(大廈はマンションとかビルディングの意味らしいです:重慶マンションも重慶大廈と書きます)と益發大廈の眺めはたしかにモンスターとも呼ぶべき、表現しようのない、すさまじい造形でした。

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もちろん映画でみたとおりです。

実はワタクシもその映画を看守長と見たのですが、オートボットやナントカカントカコンとやらがこのマンションの中で暴れまくったシーンを見て、こんなへんちくりんな建物は実在のものだとは全く思わず、最近までこのマンションのことは知らなかったのでした。

しばらく呆けたように首が痛くなるまでこの異様なつくりのマンションを眺め、目的を達成したあと、敷地内を後にします。

近くの不動産屋にはこのマンションの分譲広告らしきものが出ていました。

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「益發大廈$450萬」とありますが、450万香港ドルならば日本円にして約6千万円になります。

築後何年かわかりませんし部屋の構造も不明ですが、それにしても新築でもない、見た目は結構古そうなマンションに6千万円とはやはり香港の不動産価格は高いみたいですね。

モンスター・マンションの毒気にあてられたあと、湾仔に戻って朝食を摂ることにしました。


湾仔の朝からにぎやかな道沿いのとある小さな茶餐廳に入ります。ここも混んでいて男性と相席になります。

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店員に英語でクラブ・サンドイッチを注文しても通じません。

見かねた相席の男性もクラブ・サンドイッチだよ、と言ってくれましたが、あきまへん。

やむなくガイドブックの公司三文治(廣東語でクラブ・サンドイッチのことです)の写真を見せてようやく理解してもらい、コーヒーも一緒に注文しました。コーヒーは英語で通じましたね。

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運ばれてきたサンドイッチは思っていたよりも量が多くお腹がいっぱいになりました。

お値段は$40(約572円)は日本と比べ、少し安いか、あるいは店によってはさほど変わらない値段かもしれませんね。

食後にトイレに行きたくなりました。

店の奥にトイレらしきドアがありますが、大きな文字で「厠所不外借」と漢字で書いてあります。廣東語は簡体文字ではなく繁体文字なので読めますが、一つひとつの漢字は意味が日本とは異なるものも沢山あるようです。
乏しい想像力を働かせてみましたが…なんだかよくわかりません。

店員以外には貸さないという意味なのでしょうか…?

そこでメモ帳に漢字を写し取って注文の時に助けてくれた同席の男性に意味を尋ねると、「店のお客にはトイレを使わせるが、店のお客ではない単にトイレを借りるだけのために入ってきた人にはトイレは貸さない」という意味だと判明しました。

なるほど…言われてみるとそんな意味に読めてきました。

漢字の意味って案外面白いものですね。