パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

香港・マカオ散歩行 8.1月21日(月)  ③午後は香港島をのんびり散歩

被害者はどうなったのか、わからないまま尖沙咀の事故の現場をあとにし、ホテルで少し休憩し、気を落ち着かせてからまた散歩に出かけます。

今回の旅の唯一の目的だったモンスター・マンション見学を終えてしまったので、後は行き当たりばったり、気の向くままに街を徘徊します。

そこでまたスタ―フェリーに乗って香港島にわたります。なんたって無料ですからね。

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中環の7号碼頭(フェリーの船着き場)から空中歩道を、随分長い距離を歩いて二階建てトラムが走る德輔通(Des Voeux Road Central)に出ます。

「20年前も中環側のフェリー乗り場からトラムの通りまでこんなに歩いたかなあ」と思うくらい随分と歩きます。

香港島側の海岸沿いの埋め立てが進んでいるようです。埋め立てが進むにつれ、だんだん中環側が尖沙咀側に近づき、それに伴って船着き場も移動したので德輔通までの歩く距離が伸びているのかもしれませんね。

中環からはズルしてひと駅だけ西に向かって地下鉄に乗って上環で下車します。なんてたって地下鉄も半額ですから。


上環駅で降りて南に向かって歩いていき、急な階段の坂を登ってキャットストリート(摩羅上街)にやってきました。

ここはガラクタも含め骨董街としてかつては人気の通りでした。

過去に香港に来たときは店の開いていない早朝にしか来たことがなかったので店が開いている時間に一度ゆっくり歩いてみようと思っていたのでした。

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根付の専門店などという妙な店もありましたが、道端の露店にはあまり面白い売物はありませんでした。

もともと買う気がないのであまり目に入らない、といったほうが正確なのかもしれませんね。

ついでに(と言ったら神様に怒られますが)近くの文武廟にもお参りをしてきました。文武廟は香港の数ある廟の中でも由緒のあるものだそうで、知恵と学業をつかさどる文昌帝と、公正と忠義を司どる関羽を祀っているので有名ですね。

香港に来るたびにここのお参りは欠かせません。

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蚊取り線香の大型盤みたいなお線香が吊り下げられている様子はなかなか見ものですね。

燃え尽きるまでは相当の時間がかかりそうです。

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もう午後4時をまわっていましたが、遅い昼食にすることにしました。

上環の街中を物色する中で、小さな龍邦燒味小廚茶餐廳というお店に入りました。

ここは店名に燒味とあるように、肉のローストがウリの店でしたので蜜汁叉燒飯(ちゃーしゅうふぁん)を注文しました。

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伝票のとおりご飯ものは$48、ビールが$25でした。合計で約1,043円。

チャーシューはスライスというよりぶつ切りで骨付きのも入っていました。ご飯は香港らしい香米というのでしょうか、独特の甘い香りがします。チャーシューのたれもしみこんで(これが密汁ということなのでしょうか)なかなか美味しゅうございました。

宿に戻る前に尖沙咀に戻って買い物をひとつしました。

それは…

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2018年版「香港街道地方指南」という本です。

香港はヨーロッパのように通りに全部名前がついているようです。この本はいわば地図帳で、

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ご覧の通り見る限り香港の全ての街の通りの名前がしっかり書かれた地図帳なのです。しかもそれぞれの通りを巡るバス路線番号もきちんと書かれてます。毎年最新情報に洗い替えされて発行されるのでこれさえ持っていれば香港では迷子になりません。

前に来た時に買った2000年版を香港に持って来ていましたが、2018年版と比べてみるとだいぶ街並みが変わっていることがわかりました。


さて、宿に戻ろうと思っていたのですが、せっかく最新の地図を手に入れたのでもう少し散歩してみようと、尖沙咀より北にある旺角の廣東道に行ってみました。

尖沙咀にある廣東道は道幅も広く両側には世界に冠たるブランドショップが立ち並んでいますが、同じ道をずっと北に向かい、下町の旺角あたりに来ると廣東道も道幅がぐっと狭くなり、このありさまです。

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近くの路地もこの通り。

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自分には縁のない高級ブランド店よりもこっちの方がワタクシにはいいですね。

この辺りには理髪店がずらりと軒を並べていました。

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ガラス越しに中を覗いてみると男性も女性も同じ店で頭を刈っています。年配の女性は短髪の人が多いので理髪店でも無問題なのでしょうか。

店員と目が合ってしまい、手招きされてしまいました。

今まで、アマルフィバンコク、ベルリン、バラナシで理髪店に入ったことがあります。

ガラス戸に書いてある価格表を見ると値段も安いようです。

話のタネに一瞬入ろうかな、と思ったのですが、まだ髪の毛も伸びていなかったのと、言葉が通じないでしょうから、残り少ない髪の毛を時々中国人に見られる刈り上げにされても困るのでニッコリ笑ってかぶりを振ってお断りしました。


このあたりで散歩を切り上げて宿に戻ります。

しばらくベッドの上で休み、午後7時半頃から尖沙咀プロムナードに向かいます。

午後8時から「シンフォニー・オブ・ライツ」というショーが始まるからです。これは香港島にあるビルからレーザー光線などが放たれる「光のファンタジー」とのことでした。

今年は猪年。中国語で猪は豚のことですね。中国では猪は十二支の動物の中で金運、健康運などもっと縁起の良い動物とされているそうで、春節を前にしてあちこちに豚のデコレーションを見かけます。

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由緒あるペニンシュラ・ホテルもご覧の通りです。

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以前やはり1月に香港に来たときは、こうした飾りはあまりなかったような気がします。

中国に返還されて以降、日に日に本土の影響が浸透してきているということなのでしょうか…。



ビクトリア湾に沿った散歩道である尖沙咀プロムナードにはすでに大勢の観光客がショーが始まるのを待っていました。

午後8時、対岸の香港島のあちこちのビルから光が投射され始めます…

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ワタクシの低性能のコン・デジでは夜景をきれいに撮影するのは難しいようです。

「シンフォニー…」と銘打っていたので、大音響で音楽が鳴るのかな?と期待していましたが、そういう訳ではありません。

10分くらいのショーでしたが、ショーが終わって大勢の観客がプロムナードをワイワイ言いながら帰る際に「まあ、話のタネだね…」という日本語が聞こえてきました。

まさにそんな感じですね。一度は見て置いて損はないという程度でしょうか。もちろん無料ですから文句を言えた義理ではありませんが。

ショーもさることながら、この見物客のほうが気になりましたね。

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