香港・マカオ散歩行 12.1月22日(火) ④鯉里門、北角散歩
街市の食堂で卵料理をいただいたあと、再びふらふらと街歩きを始めます。
せっかくなので、公共交通機関を使って少し距離のある所に行ってみようと思いつきました。
香港島の南側のスタンレー(赤柱)やレパルス・ベイ(淺水灣)は過去に行ったことがあるので、レイユーモン(鯉里門)という処に行ってみることにしました。
鯉里門は海に面した小さな港で海鮮の店がたくさんあることで有名だそうです。ただお店も人出も夕方かららしいのでおそらく店はまだやっていないことでしょうね。
地下鉄で東に戻り、クォ―リー・ベイ(鰂魚涌)で乗り換え、海を渡って油塘(マウ・トン)という処で下車、そこからミニバスに乗るか、歩いても行けるようです。
我ながら行き当たりばったりですが、これができるのもオクトパス・エルダー・カードで料金が半額になるおかげです。
さて、地下鉄に乗ろうと西營盤の駅に行くと、構内に素敵なレリーフが展示されていました。
西營盤の下町で人々が楽しく暮らす様子が見事に描かれています。きっと作者はこの町のことが大好きなんでしょうね。
地下鉄に乗って海を渡り、油塘の駅にやってきました。
尖沙咀や湾仔の賑やかさとはうって変わって静かな様子でした。
駅から鯉里門までは下り坂をしばらく歩いていきます。
ミニ・バスで行けるとありますが、ミニ・バスは普通のバスと異なり、地元の人御用達のミニ・バンです。
小回りが利きますが、広東語のわからない観光客にはなかなか難易度が高く、今まで乗ったことがありません。
したがって自分の足で結構急な坂を下りながら海に向かいます。
しばらく歩いて港に出ると大門が見えてきました。
小さな港にはこんな「鯉」が…。鯉って川魚でしたよね?
小さな港には小さな漁船がたくさん停泊していました。
この人たちが魚を獲って海鮮料理の店に卸しているのでしょうか。
案の定、到着したのが午後4時よりも少し前だったので、料理店が開くにはまだ時間が早く、歩いている人もまばらでした。
港の奥に進み、料理店の水槽を覗いてみると。日本よりもはるかに大きな蝦や魚がゴロゴロ。
海外旅行の時はなるべく生ものは避けていますが、こういうのを見ると一度食してみたくはなりますね。
しばらく水槽の魚を見て散歩したあと、地下鉄の駅に戻ろうとしますが、結構暑いのとずっと上り坂になっているので、ズルしてタクシーを捕まえて帰ろうと車だまりに向かいます。
タクシーは出払っていたので、次のタクシーが来るのをスタンドでまっていると、男性から声をかけられます。
どうやらミニ・バスの客を集めているようです。
この男性はかろうじて英語が通じるようなので、油塘駅までであること、料金が$5であること、を確認してから小さなバスに乗り込みます。
ワタクシの目的地は終点ではなく経由地のようでした。
バスに乗り込むと最初に降りる客になったみたいで、出入り口の近くに座るように運転手が身振りで教えてくれます。
運転席を見ると植木鉢があったり、扇風機があったり…まことにアットホームなバスではあります。
無事油塘駅で降ろしてもらい地下鉄に乗り換え、今度は来た路線を戻って北角(ノース・ポイント)に行ってみることにしました。またまたいい加減なルートですね。
ここには春秧街というワタクシ的にはなかなか面白い通りがあるのです。
春秧街は両側を高い大廈(ビル)に挟まれたさほど広くない通りです。
通りの片側には露店の雑貨店が立ち並び、反対側の建物の1階では様々な店が賑やかに商売をやっています。特に肉屋が目立ちます。
レトロ風の写真にするとこんな感じになります。
そうです。人や店がごった返す道をそろりそろりとトラムが歩く…もとい、走っていくのです。
動画だとこんな感じです。
昔はもっと露店やお店がひしめき合っていたそうです。
なぜかここに来ると香港らしい光景を見た気持ちになります。