2020年ニュージーランド散歩行 6. 1月6日(月) ⑤ホビトン村見学ツアー
ロトルア市内のホビトン 事務所からバスで約2時間のバスの旅で広大な私有地の中にあるホビトン ・ムービー・セット(ホビット庄のロケ地)に着きます。
途中の景色はなだらかな傾斜のあるいかにもニュージーランドらしい景色がつづきます。
この映画セットは、酪農業を営むアレクサンダー家が所有する私有地の中にあり、個人でホビット村を見学することは認められず、見学するには全てガイドツアーに参加しなくてはなりません。
ワタクシたちのように旅行会社のツアーにセットになっている場合もあれば、今朝訪れたロトルアのホビトン・ムービー・セット・ショップなどで申し込むこともできます。
ロード・オブ・ザ・リングを制作するときに、ロケ地を空から探していた監督が、送電線が全くなく広大なこの土地を見つけて映画ロケ地にすることを決めたとか。
現地に到着し、バスを降りるとグループごとにムービー・セットの係員に連れられて見学に出発します。わがグループは総勢で44人。
やはり日本人はワタクシたちだけのようです。小柄なキウイー嬢のコリーンさんに引き連れられて庄内をゆっくり歩いて見学します。
所々で撮影時のこぼれ話を含めコリーン嬢がセットの内容などを解説してくれます。昨日のテ・プイアでの解説よりは彼女の英語は理解できたものの、彼女の冗談を真剣な表情で聞いているのは私たちだけ、という有様です。
彼女によると来場者の40%はロード・オブ・ザ・リング、ホビットの原作も映画も見たことがないそうです。もちろんワタクシもワンノブゼムみたいなものですね。
わがグループの中にはシリーズ映画の熱狂的なファンが多いようで、映画の各シーンをしっかり記憶しているようです。
コリーン嬢が「この場所ででガンダルフがどうしたこうしたのシーンを撮影した」と説明すると「オーッ」と感動し、コリーン嬢が「#$@のシーンでビルボのセリフは?」と尋ねるとすかさず「&*‽…」と答える人が何人もいました。皆さんとても楽しそうでしたね。
ロケに使った家やパブなどは等身大の大きさで作られていますが、観光施設用にあとから作られたものは60%くらいに縮小して作られているそうです。
下の画像のマサカリもマキも縮小版です。
このお二人はアメリカから来たインド系のカップルです。ガイドツアー中に写真を撮ってあげたり、撮ってもらったりしました。
村の中にはいろいろなお店もあります。ここはチーズ屋のようですね。もちろん縮小版です。
これが一番人気のビルボの家ですね。残念ながら中には入れません。といっても中には何もありません。室内の撮影は当然別のセットという訳ですね。全員がここで写真を撮るので一番渋滞するところです。
ビルボの家の上に立っている樹木ですが、これが葉っぱの一枚一枚にいたるまで全くの作りものなのです。コリーン嬢の説明がなければ全く気が付きませんでした。
それぞれのロケ場所を巡りながら、写真を撮ったりしますのでゆっくりゆっくり進みます。主要スポットではコリーン嬢がワタクシたちの写真を撮ってくれます。
下の画像の左側の大きな木は映画の最初のあたりでホビットたちがパーティをするシーンに使われた広場に立つ大きな木です。広場に人がいるのが見えますね。
先に歩いていたグループが広場に向かっています。
ガイドツアーの最後には映画にも出てくるパブ・グリーンドラゴンに向かいす。
パブの近くには大きなビール樽がありました。これも映画に出てきたのでしょうか。
パブの前の池にはなかなか素敵な水車小屋がありました。
さっきまでホビットの誰か釣りをしていたのでしょう。
パブの建物はイギリスの田舎、例えばコッツウォルズ辺りにありそうな建物でした。
コリーン嬢の案内で中に入り、一人一杯ずつごちそうになります。ただしノンアルコールのエールビールでした。なかなか美味しかったです。(パブの中は暗くて画像がピンボケになってしまいました。ご容赦を)
カウンターの上にブルードランゴンらしい彫り物がありますね。
パブは結構広く、奥の方にもテーブル席があります。
パブの中は等身大でできていますが、外に出るとたちまち縮小版になるようですね。
ガイド・ツアーの種類によってはこのパブで夕食をとるものもあるようです。
ツアーは日向の中を細い順路にしたがってゆっくり歩くもので、せかされることはありません。時間は1時間は超えていたと思います。
登りも下りもあるので暑い日や雨の日だと結構しんどいと思いますが、幸いワタクシたちの訪れた日は初夏でもそれほど暑くなく、晴天でしたのでとても気持ちよく見学することができました。
再びバスの駐車場に戻り、トイレを済ませてバスに乗り込み、ロトルアに戻ります。
今回の旅の唯一の目的であるホビット村には看守長のたっての希望で訪れました。つい最近まで「ロード(Lord)・オブ・ザ・リング」は「指輪の道(Road)」だと誤って思い込んでいたワタクシにもなかなか面白い所でした。
大昔に行った東京のネズミーランドよりはるかに楽しかったです。