2020年ニュージーランド散歩行 5. 1月6日(月) ④ホビトン・ムービー・セットへ出発
ニュージーランド3日目、1月6日(月)の朝を迎えました。
今朝は朝食後、看守長の強い希望だったホビット村に行くことになっています。
戻って来てからは午後7時過ぎにレッドウッド・ファレカレワレワ・フォレストという処へ行ってアクティビティに参加することになっています。
昨晩は午後9時過ぎにバスで送られてテ・プイアから帰ってきました。
4日の午後に自宅を出て以来、飛行中は熟睡はできず、5日はオークランドに到着以降、ロトルアへの移動、ロトルア市内観光、テ・プイアの観光とマオリのショー、夕食…とずっと動いていたのでさすがにくたびれました。
そのうえ、今日は朝早く出発になることがわかっていましたのでホテルに戻ってからは風呂に入ってすぐ眠りについてしまいました。
今朝は午前7時30分頃には市内中心部にあるホビトン・ムービー・セット・ショップに行かなければならないので早朝に起きて、朝食も午前6時半からいただくことにしました。
ホテルの朝食を頂くのは今日が初めてです。朝食はブッフェ形式でした。ニュージーランドは英連邦に属しているせいか、食事はイギリス風の食事がメインのようでした。
ところで看守長はもともと海外旅行が好きではありません。
新婚旅行は海外(ペナン・シンガポール)でしたが、それ以降2人、または家族でシドニー、ローマ・フィレンツェ・ナポリ、アムステルダム・ブリュッセル・ブリュージュ・デン=ハーグ、バルセロナに行きました。
この間に培った看守長の基本的な海外旅行についてのスタンスは「名所・旧跡および名画には全く興味なし。日本には美味しい食べ物がたくさんあるのに、何で高いお金を出して海外の不味いものを食べに行かねばならないのか?」というものでした。
そのうえワタクシが一人で海外を徘徊するのにも不満をもっているようであります。
そのくせ映画では洋画、特にアクションものが好きで、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の大ファンでした。
ニュージーランド北島に映画で使ったホビット族のムラのロケ地があると聞くと、珍しく「そこなら行ってもいい」と言い出したので今回の旅となったわけです。
さて、今回の旅の唯一の目的であるホビット村のロケ地訪問ですが、ロケ地がアレクサンダーさんという個人の広大な私有地の中にあるため、勝手に個人でロケ地行くことはできず必ずガイド付きのツアーに参加することが条件となっています。
今回のツアーを選ぶ際も、このガイドツアーがセットになっているものを選んだのでした。ただし、昨日のように現地のスタッフが送迎してくれるわけではなく、自分で市内中心部にあるホビトン・ムービー・セット・ショップまで出向き、旅行会社が発行してくれたバウチャーと入場券を引き換え、ショップから指定のバスに乗ってホビット村まで行くことになっていました。
行き帰りのバス内および現地での説明はすべて英語で行われます。昨日のマオリ系の方の英語を聞き取るのに難儀したのでちょっぴり不安でしたが、帰りの集合時間と場所さえ聞き取れればあとは何とかなるでしょう。
現地スタッフが面倒を見ない分はお値段に反映されている、という訳ですね。
ホテルからショップまでは車なら10分くらい、歩くとかなりかかります。ホテルのシャトルバスは早朝は便がありませんので、昨日のうちにフロントに頼んでタクシーを予約してもらいました。
午前7時10分ころにタクシーが来てショップに向かいます。
ちょうど10分くらいで無事ショップに到着しました。ショップの前では観光客らしき人が数人待っていました。
ワタクシたちも少し待っていると7時30分頃に扉があきました。
早速中に入ると女性スタッフが一人いて、バウチャーを渡すと入場券とパンフレットを渡されました。バスは8時に出発するとのことでした。
実はショップのトイレを使うつもりだったのですが、ここは事務室のようなものなので使わせてもらえません。あてが外れ周囲を歩いてトイレをさがしましたが、なかなか見つからず、少々焦りましたが、しばらく探してようやく公衆トイレを見つけることができました。やれやれ…。
用を足してショップに戻ると既にバスがショップの前に停車しており、乗車を待つ列ができています。そこでワタクシたちも並びます。
看守長がリュックにしまっていた入場券を出そうとすると…パンフレットはあるのですが、入場券が見つかりません。
いったん列から外れ、看守長の小さなリュックをひっくり返したも入場券が見つかりません。入場券がないとバスに乗り込むことができません。並んで待っていた乗客はもうすぐバスに乗り込むようです。トイレ探し以上に焦りまくります。
何度リュックを探しても見つからないため、やむなくさっきの女性スタッフに相談するためにショップの中に入って彼女のデスクに向かいます。
するとその女性スタッフは、ワタクシたちの顔を覚えていたらしく、ワタクシが説明するまでもなく、こぼれんばかりの笑顔でチケットをワタクシたちに渡してくれるではありませんか。
…看守長が入場券とパンフレットを貰ってリュックにしまうときにパンフレットに入場券を挟んだつもりが、すり抜けて落ちてしまったようでした。その女性スタッフが預かってくれていたのでした。ショップ内で落としたのが不幸中の幸いだったわけですね。
日頃ワタクシの行動に対し「粗忽である」と文句ばかり言う看守長ですが、オークランド空港での入国審査の時のチョンボに続くこの失態に、さすがに反省しておとなしくなる…と思ったのは模範囚の浅はかさな考えであることをすぐに思い知らされます。
ワタクシたちもバスに乗り込みます。ほとんどの乗客は欧米人のようです。
ホビット村まで約2時間のバスの旅に出発です。