パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

2020年ニュージーランド散歩行 9.1月8日(水)①ワイトモ洞窟へ

 ニュージーランド散歩5日目です。

この日は朝、ロトルアを出発してハミルトンという町を経由してワイトモ洞窟に向かいます。

朝食はボリュームいっぱいのニュージーランドの外食に懲りて軽めにしておきました。

 

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朝食後7時20分に迎えの車がくることになっていましたのでホテルのロビーで待ちます。

 

のびのび育った子供のようですね。

 

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旅行会社からもらった日程表ではロトルアからワイトモまでは定期観光バスに乗る、となっていましたが、今回もお客は2人だけということで日本人女性ガイドのSさんの運転するバンに乗って出発することになりました。

またまた個人ガイドみたいな形になってしまいました。

 

ワイトモ洞窟まで約2時間、その間、滞在歴4年のSさんにニュージーランドに関するよもやま話を聞かせてもらいます。

 

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ワタクシが1993年に来た時は人口が約350万人、羊が5千万頭と言われていましたが、今は人口は470万人を超え、逆に羊は3千5百万頭くらいに減っているそうです。

羊毛需要の減退もあって今では羊より牛の数のほうが多くなっているとか。北島は特に牛の数が多いとのことで、そういえばワイトモに向かう道筋の放牧地でも羊より牛を多く見かけました。

 

約2時間かかってワイトモ洞窟に到着しました。

 

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ワイトモ洞窟にはツチボタル(Glowworm)という虫が生息しています。

これが妙な虫で、湿った暗い洞窟に住み着き、自ら光ってエサの虫を引き寄せるのだそうです。この光がなんとも幻想的な眺めとなることから世界でも有名な洞窟だそうです。

 

チケット売り場にはたくさんの観光客が集まっていました。

 

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入場料は結構なお値段ですね。ワタクシたちのようにワイトモ洞窟でツチボタルを見るだけでもひとり55NZ$(約4,136円)かかります。

 

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ワイトモ洞窟は鍾乳洞です。

普通の鍾乳洞なら写真撮影も可能ですが、ツチボタルは光や音に敏感のため、ツチボタルが生息する鍾乳洞の奥にある水路では写真撮影も私語も一切禁止になります。

 

そこで洞窟の係員が入り口で写真2枚を撮ってくれます。

日本の観光地でもよくあるパターンですが、見学が終わった後に出来上がった写真を気に入ったらお買い上げください、という訳ですね。

 

1枚目は普通に並んで撮られますが、二枚目は右上に視線を上げ、あたかも洞窟の天井のツチボタルを見るようなポーズを取るように言われます。

そこで少しオーバー目に大口を開けてポーズを取ったら撮影担当のキウイ嬢に大ウケでした。

 

撮影後、Sさんと一緒に鍾乳洞に入ります。途中まではSさんが解説してくれます。

鍾乳洞の一角に見本のツチボタルが生息場所があり、その場所を覗くようにSさんに言われます。

 

確かに青白く光っていました。

 

Sさんがツチボタルにライトを当てると、今まで暗い中で光の点しか見えなかったのが、岩の天井から細いひものような粘液が垂れ下がっていることがわかりました。このネバネバのひものようなものにエサを引っかけるのですね。

 

真っ暗な鍾乳洞のなかでツチボタルがエサの虫をおびき寄せて捕まえるために自ら光るように進化し、その光が神秘的な美しさを提供してくれるのですね。

 

なお、こんなことができるのは見本エリアのツチボタルについてだけです。

 

見本のエリアを見た後はいよいよ、ツチボタルが生息する水路のある洞窟に進みます。

ここから先はSさんは同行せず、出口で落ち合うこととなりました。

 

洞窟内の水路はボートに乗って移動しますが、音や光などの刺激に弱いツチボタルのために、オールは使わず洞窟内に巡らしたワイヤーを手繰りながら静かにボートは進むとのことでした。

 

しばらく他の観光客と水路に降りる階段で待ちますが、暗くて足元もよく見えない状態です。待っている間も誰一人として私語をしませんでした。

 

いよいよ自分たちの番が来てボートに乗り込みます。ボートを操るのは若い女性でした。

洞窟内に張り巡らされたワイヤーを手で手繰りながら静かに進んでいきます。

 

するとまもなく青白い光が洞窟中に広がる光景を眺めることができます。

沈黙と暗黒の中で光る青白い無数の点…実に不思議な、感動的な眺めでした。

 

洞窟内のツチボタルの眺めはこんな感じです。

 

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時間にして20分くらいだったでしょうか。

洞窟の幽玄な景色を堪能した後、明るいところでボートを降ります。黒い半袖シャツ、黒い短パンをはいているたくましそうな女性がボートを操ってくれました。

 

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 出口から階段を上がっていくとSさんが待ってくれていました。

そのまま進むとお土産屋さんを通って外に出る形になっています。

 

そこでお土産を買います。入るときに撮った写真はここでアルバムのような冊子の形で販売していました。

 

中には入り口で撮った二人の写真を洞窟内の映像とデジタル合成して、あたかも洞窟内で見物しているような写真に出来上がっていました。その他にも何枚かワイトモのその他の光景を背景に合成されていました。

 

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お値段は50NZ$(約3,760円)と少しはりましたが、もう来ることはないだろうと思って買い求めました。

 

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キウイ嬢にウケたポーズのデジタル合成写真はこんな感じです。

 

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このあとはSさんの車に再び乗ってワイトモ洞窟をあとにし、近くのローズランズ・レストランに向いランチをいただきます。

 

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マスターなのでしょうか、男性がバーベキューを担当してくれます。

 

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看守長は牛肉を、模範囚は魚をチョイスし、ワインと一緒にいただきます。

 

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同じレストランには別の日本人のカップルがいました。

声を掛けてみるとオークランドにアパートルームを借り1週間滞在しているそうです。

今日はデイトリップでワイトモとホビトン に行くとのことでした。ちょうどワタクシたちと反対のコースを行くことになりますね。

 

彼らも2人だけで1台の車でガイドさんに案内されていましたが、なんとそのガイドさんはオークランド空港でワタクシたちを出迎え、国内線まで案内してくれた方でした。

Sさんもこのガイドさんをよく知ってるようでした。SさんによるとNZ在住の日本人はさほど多くないとのことですが、よく一緒になるのでしょうね。

 

ゆっくり昼食をとったあとはひたすらオークランドへ向かいます。