パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

2006年1月8日③ ウイークエンドマーケット

     ( この旅日記は2006年1月にバンコクを一人旅したときのものです )
 
 
 西欧人の若い女性が大きなバックパックを担いでカオサン通りをトボトボと歩いていく。次の町に行くのだろうか。
 
 にわかパッカーの気分にも充分浸ったので、客待ちのタクシーに乗ってファランポーン駅に戻る。一度乗ってみるとこんなに安くて便利な交通手段はないと感じるから現金なものだ。駅までは50バーツ(約140円)。運転手から列車に乗るのか、と聞かれたので「チカテツ・ノル・アルネ」と答えると地下鉄の入口に近いところでとめてくれた。愛想はないが、存外親切な運転手であった。
 
 駅のトイレを2バーツ払って使う。日本のように一列に並んで順番に個室に入っていくのではなく、個室のそれぞれの前に並んでいる。子供が出てきた後の個室を使う。有料の割に落書きが一杯。落書きの言葉はわからないが、電話番号やおなじみの絵が書いてある。きっと言葉の意味も日本のそれとタイ差ないのであろう。そこで小生も記念に日本語で落書き。もちろん「スケベはバンコク共通だ!」
 
 MTRに乗る。小銭がなかったので事務所で100バーツ札を出して両替しようとしたら、行き先を聞かれトークンとお釣りをくれた。BTSと異なり切符も売ってくれるのだ。
 
 チットロム駅で降りて少し歩いてモーチット駅行きのBTSに乗り換る。まだ午前中時間もはやいので次の目的地に向かう。目指すはウイークエンドマーケットである。BTSの乗客には西欧人をはじめ外国人が多く、大半が観光名所でもあるウイークエンドマーケットに行くのだろう。
 
 モーチット駅で下車。気温がかなり上がってきた。日差しもこれまでで一番きつい。やはり熱帯なのだ。汗がどっと出る。マーケットに向かう歩道は外国人観光客で一杯だ。MRTで見かけた西欧人もいた。
 
 ウィークエンドマーケットは週末の土日の2日間だけ開催される。なんでもござれの巨大市場である。店舗数は1万店以上という。
 マーケットは通路もせまく、食べ物を売っている店はまた爆裂的な臭いをふりまいている。気温が上がると臭いも増すようだ。マーケットは細い通路で整然と区画が分けられ、大通りや出口には目印の番号が大きく表示されているが、とにかく広くて同じような店が1万軒以上もあるのでウロウロ歩いていると完全に方向感覚を失ってしまう。自分で角々の店の特徴を覚えていないと出口にたどり着けなくなってしまう。
 
 広いマーケット内は区画ごとに商品がそろえられており、なかにはペットをたくさん売っているエリアもあった。大半は雑貨・衣類というところか。
 そのうちの一軒で「行ってきましたTシャツ」を一枚買う。99バーツ(約270円)。値切ろうと思って「ディスカウント・チョウダイ・アルネ」と英語で声をかけると、売り子の女性は苦笑いしつつ戸惑ったような顔をしている。もともと安いからそれ以上交渉せず、値段通りで買う。売り子もホッとした表情だ。
 
 
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 1時間くらいぶらつき、暑さとクモクニマツリ臭で参ってきたのでいったんホテルに戻って休憩することにする。