パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

プーリア州散歩行 ⑧アルベロベッロ駅でひと騒ぎ

(この記事は1月10日から1月21日までのイタリア旅行の記事です)
 
 
1月14日(土)
 
アルベロベッロに泊まった翌日はマテーラに行く時とは別のFerrovie Sud Est (FSE)線という、これまたローカルな鉄道を利用しました。

この日の予定は、まず鉄道で丘の上の白い町ロコロトンドに移動して旧市街を散歩し、また鉄道でマルティーナ・フランカで降りてバロック建築が有名なマルティーナ・フランカの旧市街を巡り、最後にまた鉄道に乗って宿泊地のチステルニーノに辿り着くという、ちょっと忙しいものでした。
 

ただそれぞれの街までの距離は近く、鉄道でひと駅ふた駅程度のものなので、列車に乗りさえすれば、マテーラへの移動のようなハラハラドキドキもなく、余裕を持って街歩きも移動もできる・・・とあま~く考えていました。

ロコロトンドはアルベロベッロからひと駅。念のため前の日に小さなアルベロベッロ駅に行って時刻表を確かめてきたのは以前書いたとおりです。

当日朝は早めに出ようとホテルの朝食を摂らずにバックパックを背負って駅に行きます。外はまだ真っ暗です。

駅の中にはすでに2人の乗客がいました。

ロコロトンド行きの切符を買おうと窓口を見ると…開いてません。

昨日確認したときはちゃんと開いていましたし、今朝も始発からすでに2本くらい列車が来てるはずなのに…。

先に待っていた女性に尋ねると、やはり英語が通じません。
止むを得ず、知ってる限りのイタリア語の単語を並べ、どこで切符を買えるか尋ねると…

「×××タバッキ×××」…

どうやら駅ではなく外のタバコスタンドらしきところで売っているようでした。

場所を尋ねても彼女の答えのうち「デストラ(右)」という単語しか理解できません。

そこで勘を働かして「ビチーノ・アルベルゴ アストリア?(アストリアホテル・チカイ・アルカ?)」と訊くと「シー!シー!」、はたしてそうだと言います。

彼女にお礼を言い、駅に1人もいない駅員には大きな声で呪いの言葉を吐きながら(まだ暗いので外には歩行者もいませんので^^)ホテルの方に戻ります。

ホテルの前の交差点を右折してしばらく歩くと「T」(タバッキの印)のマークの店に灯りが点いているのを見つけました。

大きな声でボンジョルノ!と挨拶しながら店に入り、冠詞なんぞ全部無視して「ポッソ・アクィスターレ・ビリエット・ディ・トレーノ?(テツドウ・キップ・カウ・デキル・アルカ?)と必死の形相で(たぶん)尋ねると「シー」…

やっとのことで切符を買い求め駅に戻って無事ロコロトンド方面行きの電車に乗り込みました。
 
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切符無しで乗れないこともないのですが、いい加減に見えて妙なところで厳格なところのあるイタリアでは、切符無しで乗車したり、期限切れや無刻印の切符で乗車したのが検札でバレると高額な罰金がかかる、と大昔に聞いたことがあます。
 
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(まだ暗いアルベロベッロ駅のホーム…寒かったです)
 
 
 
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   (駅のレイアウト図。TARANTO方面の電車に乗り一駅でロコロトンドに着きます)
 
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                (Sud-est線の車内です。単線で車両も1両だけでした)


それに慣れぬ外国ではトラブルを起こさない方が懸命と思い、必死で切符を手に入れたというわけです。

それにしても駅で切符を売ってないなんて…今までの旅行で大きな駅しか知らなかったツケが回ってきた感じですね。