パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

プーリア州散歩行 ⑱ポリニャーノ・ア・マーレへ移動

(この記事は1月10日から1月21日までのイタリア旅行の記事です)

1月18日(水)

今日は2泊したオストゥーニからバーリに近いポリニャーノ・ア・マーレに移動します。

イメージ 1


今回の旅でオストゥーニまでは出発前に宿を抑えていたのですが、この日についてはイタリアに入った時点ではどこに行こうかを決めておらず、ポリニャーノ・ア・マーレに泊まろうと決め、宿を手配したのは2・3日前でした。

オストゥーニからこの町に行くにはトレニタリア(旧イタリア国鉄)を利用するのが一番安くて簡単です。

ただ私が泊まったオストゥーニの旧市街からオストゥーニ駅までは少し距離がありバスで行こうと思っていましたが、幸い宿のオーナーのRoccoさんが送ってくれることになりました。

駅までの車の中でRoccoさんから「booking.comに日本語でコメントを入れてくれないか」と依頼がありました。日本人の観光客を増やしたいと思っているのですね。

もちろん快く承諾し、ありのままに(もちろん高評価です)口コミを投稿しておきました。

オストゥーニの駅からポリニャーノ・ア・マーレまでは鈍行(Reggionare)でほんの数駅ですが、たまたま次の列車は途中のモノポリという駅で乗り換えが必要でポリニャーノ・ア・マーレに着くまで結構時間がかかってしまいました。乗り換えなしなら30分くらいで着く距離です。

鉄道会社が変わると駅舎の雰囲気が少し変わりますね。

イメージ 2


切符の形も変わります。これまでのイタリア旅行でなじみになったトレニタリアの大きな切符です。ポリニャーノ・ア・マーレまでは3. 2ユーロでした。

イメージ 3


刻印機はこの形は初めてでした。

イメージ 4


途中のモノポリ駅でしばらく次の列車を待ちます。

イメージ 7



モノポリ駅のホームにあった切符の自動販売機。これだけ大きければ郵便ポストとは間違えないですね。

イメージ 5


待つこと約30分でやっと次の列車が来ました。

イメージ 6


次の駅がポリニャーノ・ア・マーレの駅でした。

イメージ 8


事前に宿のご主人のGiovanniさんとメールでやり取りしていてポリニャーノ・ア・マーレ駅に迎えに来てくれることになっていました。

駅について外にでると駐車場で人待ち顔の男性がいたのですぐわかりました。彼からすれば数少ない降車客のなかで唯一アジア系の客はワタクシだけでしたのですぐわかったようです。

ポリニャーノ・ア・マーレという町については旅の直前まで名前も聞いたことのない街でした。オストゥーニからバーリにも戻る際にどこに寄ろうか考えたとき、せっかくアドリア海沿いを鉄道で帰るのだから、海の見える街がいいなと思って決めただけで、どんな所かあまり考えずに決めました。

実はプーリアの旅を考え始めたころは、バーリからアドリア海を挟んだクロアチアドブロブニクまでフェリーが運行されているので、この世界遺産の街に寄ろうかな、なんてことを考えていました。

ところが冬場は便数も少なく、往復するだけで何日もかかってしまいそうでした。しかも一番安い席は「デッキ」、つまり部屋ではなくその辺の場所に寝っ転がる?というスタイルですので、10時間以上も寒い冬の海風にさらされたら一発で肺炎になってしまいそうです。結局いつか夏にチャレンジすることにして諦めたのでした。

閑話休題。GiovanniさんのFiat Puntoに乗せてもらって街中を進むと海沿いに銅像が建っているところを通過しました。

イメージ 9


Giovanniさんに尋ねるとDomenico Modugnoの銅像だと教えてくれました。この街は彼の生まれ故郷だったのです。

彼はイタリア人ですが、彼の歌った”Nel blu dipinto di blu"が大ヒットし、第1回のグラミー賞のRecord of the yearに選ばれたのでした。

妙な恰好をした銅像だなと思い、あとでYou tubeエド・サリバン・ショーで彼が歌っているところの動画を見ると、銅像と同じ格好をして歌っていました。歌うときのポーズをそのまま銅像にしたのですね。



英語名の”Volare"の方がワタクシたちにはなじみがありますね。

この日の宿は

Via Grottoe 13/A,Polignano a Mare 朝食込1泊54ユーロ


オーナーのGianniさんは英語が堪能でワタクシにもわかりやすく色々説明してくれました。シーズンオフでお客が少ないせいか、値段はそのままに広い部屋にグレードアップしてくれました。

この宿も普段はオーナーはいなくてチェックインの時だけ来てくれるスタイルです。
部屋はシャワー室以外に2部屋あり、台所があり、ここも食器が揃っています。

この建物の2階部分が宿です。

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 13

イメージ 14

イメージ 15


朝食はGianniさんが食券を書いてくれてそれを近くのバールに持っていくとカップチーノとコルネット(パン)を2つの朝食が取れるとのことでした。そのバールのクロワッサンがとてもおいしくてお薦めだと教えてくれました。

イメージ 12


この街も楽しい滞在になりそうです。