2020年ニュージーランド散歩行 10.1月8日(水)②オークランド到着
ワイトモ洞窟の幻想的な青白い光に感動し、昼食をとったあとは、S嬢の運転する車でひたすらオークランドに向かいます。
ワイトモからオークランドまで約2時間あまり。近づくにつれ牧草地が消え、郊外の市街地が見えてきます。
S嬢によると、オークランド市内は不動産価格が高騰しており、いきおい郊外に住宅を求める人も多いのですが、こちらでは高速道路は無料なので高速道路を使って自動車通勤している人がたくさんいるそうです。
オークランドはニュージーランド最大の都市です。1993年に訪れたときに使った’93-’94年版の「地球の歩き方」によると、人口は約80万人となっていますが、2020-21年版によると「人口は約160万人、国内人口の約3分の1が暮らす」となっています。人口の集中化がかなり進んでいることが分かりますね。中心地の不動産価格が高騰するのも納得です。
中心地に入ると、2階建ての建物が多かったロトルアとは異なりさすがに高いビルがあちこちに見えてきました。
市内に入って程なくして2泊するコプソーン・ホテルに到着しました。
ロトルアのHoliday Innが中心地から少し離れていたのに比べると、Copthorne Hotel はグレードは高くありませんがオークランド中心地に位置しています。
ロトルアから送ってくれたS嬢の担当はロビーにワタクシたちを届けるところまでで、チェックインを手伝ってくれるK嬢に引き継いでS嬢は引き揚げます。
K嬢はまだこの旅行会社に入って数か月、まもなく日本に帰って別の会社の就職も決まっているとか...。
チェックイン手続きの間そんなよもやま話をしていると、フロントの女性から予約が入っていない、との思わぬリアクションが...。
ワタクシは過去にも一人旅をしているときに同じような経験があったので特に驚きはしませんでしたが、まだ経験の浅いK嬢は焦り気味でフロントの女性と交渉し、あらためて旅行会社とフロントが連絡を取る、ということで事なきを得ました。
部屋に荷物を運び、K嬢が室内設備をチェックしたあと、最終日のピックアップの時間を確認してK嬢も引き上げます。
部屋はさほど広くありませんが、寝るだけですので特にこだわりません、ワタクシは。看守長は...感想はあえて聞きませんでした。
2泊しますので荷物をほどき、シャワーを浴びてしばらく休憩です。
1993年に初めて団体旅行の添乗者としてニュージーランドへ来たときは、まだ海外旅行にあまり興味がなく、写真も記憶もあまり残っていません。
今回ブログを連載しているうちに不思議なもので、当時の旅行をだんだん思い出してきました。
1993年9月にニュージーランドへ団体旅行の添乗者としてはじめて来た時は、こちらは冬でした。
オークランド経由でクライストチャーチに宿泊。初日にハグリー公園、エイボン川、大聖堂などのクライストチャーチ市内を観光しました。その後テ・カポ湖やマウント・クックを観光してから北島に移動しました。
北島ではたぶんオークランドに泊まってロトルアへバスで日帰り旅行し、ロトルアではレインボー・スプリング自然公園を見学。ここでキウイ―を見たのかもしれません。
ロトルア郊外のアグロ・ドームでは羊の毛刈りショーや、野原でシープ・ドッグが羊を囲いの中に追い込むショーを興味深く見たのを思い出しました。
オークランドではマウント・イーデンに登り頂上からオールブラックスの本拠地イーデン・パークスタジアムを遠く眺めました。山頂では観光に来ていた地元の高校生と怪しげな英語で会話した記憶があります。
地上に降りて戦争博物館を見学し、館内でマオリ族のショーを見ました。
当時オークランドはハーバーシティとか言われ(今も?)、ワイテマタ湾を船でヨットでクルーズするのがはやりでした。わが団体も二つの大型ヨットに分かれ、湾内をクルーズ、ディナーも船内でいただきました。
なぜかワタクシが通訳役を仰せつかり、ヨットのスタッフのジョークを参加者に日本語で説明する羽目になりました。ちゃんと訳せたか記憶は定かではありませんが…。
オークランドでのホテル(ハイアットホテルだったような記憶が…)では最終日の前日に団体お別れパーティーをやったり、二次会で旅行会社の添乗員さんに街中のパブに連れて行ってもらいました。そこのパブで店名前入りのTシャツをお土産に買ってきたのを思い出しました。
その頃は海外で夜に独り歩きすることなぞ想像外のことで、添乗員さんにくっついて行かなければとてもこうした「冒険」はできませんでした。
こうして思い出すと結構盛りだくさんの旅だったのですね。
今回のオークランドは2泊しますが、特に予定はなく街をぶらぶらするだけです。
休憩後夕方になっていましたが、市内散歩に出かけます。
ホテルから坂道を下って中心街のクイーン・ストリートまでに歩いて10分くらいだったでしょうか。
街歩きに出て、オークランドがやたらと坂が多い街だったことを思い出しました。日本ではこういう街づくりは珍しいのでしょうね。
さすがに人口160万人の大都会と中心街とあって、クイーン・ストリート沿いには高いビルや高級ブランドの店も並んでいます。
海外旅行に興味はありませんがジム通いが大好きな看守長はクイーン通り沿いのスポーツ用品店に入ります。バルセロナに行った時もスポーツ用品店だけには興味を示しましたね。
幸い店には日本人の店員さんがいたので、看守長がいろいろ希望を述べてジムで身に付けるウェアをお買い上げです。
最初は娘へのお土産を…とか言っていたのですが結局自分のものだけお買い上げです。もちろんクレジットカードでの支払いは模範囚の担当です。
なだらかな登り坂のクイーン・ストリートを散歩します。
沿道にはたくさんのお店があってなかなか楽しそうですが、ここも飲食店以外は午後5時で閉まってしまうとスポーツ用品店の日本人店員さんがボヤいていました。
歩き疲れたので休憩がてらなんとなく見覚えのあるShakespeare というパブでビールをいただきます。
先ほど述べた1993年に添乗員さんに連れて行ってもらったパブはたぶんここだったと思います。
店の外壁オレンジ色と建物の古風なデザイン、そしてShakespeareという店名が購入したTシャツにプリントされていた記憶がありますのでたぶん間違いないと思います。(そのTシャツは断捨離大好きな看守長にはるか昔に捨てられてしまいました)
当時初めてのパブ経験でビールを飲んでTシャツを買ったことしか覚えていませんが、ここはホテルでもありビールの醸造もここでやっていたんですね。
今度オークランドに来るときはここに宿泊しても面白いかもしれませんね。
エールビールを久しぶりにいただきながらゆっくり休憩します。
ロトルアでも感じましたが、こちらでは野鳥たちが実にのんびりしていて人間をあまり恐れません。
Shakespeareでビールを飲んでいると雀が店の中に入ってきてテーブルの上に止まったり、客から餌をもらったり、実にほのぼのとしたシーンが展開されてました。(ピンボケご容赦)
日本には人を怖がらない雀っているんでしょうかね?