霞が関のプレート
ニュースで知って以来、前から気にはなっていました。
なかなか機会がなくそのままとなっていましたが、たまたま思いついて千代田線 霞が関駅 で途中下
車しホームで地下鉄サリン事件で亡くなった職員を顕彰するプレートを探しました。
楽しかった松本での勤務を終え、平成3年に松本から転勤して3年後に松本サリン事件が起こりまし
た。
自分が住んでいた場所から比較的近いエリアで、発生当時は理解不能だったこの事件が起こりました。
そして翌年の地下鉄サリン事件の日にはワタクシもいつもどおり地下鉄千代田線に乗って通勤していま
した。
西日暮里駅で山手線に乗り換え、新宿に向かったので被害には逢いませんでしたが、少し遅刻し、うっ
かり寝過していたら霞が関駅に突っ込んでいたことでしょう。
実際、社内の別の事業所に勤務する人が軽傷でしたが被害にあっていました。
会社に着いてしばらくたった午前10時頃あたりから、
「地下鉄で大規模なガス事故があったらしい…。」
という話が社内のあちこちでザワザワとささやかれ始めました。それがこんな凶悪な事件だったと
は…。
プレートは千代田線のホームにあるのかと思っていましたが、実際はホームから一階降りた改札口の近
くの壁にひっそりと掲示されていました。
文章は事実経過と乗客救出のために命を落とした二人の職員の功労を淡々と記したものですが、理不尽
な事件に巻き込まれた同僚や被害者への哀悼の気持ちが静かに込められているように感じました。
亡くなった方やまだ事件の後遺症で苦しむ方のことを思うと、身勝手な犯人たちへの憤りがいまだにふ
つふつとわいてきます。