2006年1月8日① ファランポーン駅散策
( この旅日記は2006年1月にバンコクを一人旅したときのものです )
バンコクも3日目。いよいよ佳境に入ってきた。午前4時半頃に目が覚めてしまった。さて、今日はどこへ行こうかしら。パックツアーだと既定路線が敷かれているので、嫌も応もない。ガイドブックを見ながらその日の予定を立てる喜びは個人旅行に勝るものはない。
シャワーを浴び、支度を整えてから今朝はホテルで朝食を取らず、未使用の朝食のクーポンを土産にすることにした。
昨日の朝は車の中から見たので気がつかなかったが、歩道を歩いているとホームレスがかなりいる。それも本当にホームレスで、道路に寝転がっているばかりで、荷物はもちろんダンボールはおろか敷物なぞもまったくないのが多い。熱帯ならではの光景であると同時に、貧富の差も激しいのだろうか。都市部はともかく、山間地はかなり貧しいと聞くが・・・。
地下鉄のスクンビット駅に到着。始発電車は午前6時10分からなので、あまり早く出てこなくてよかった。階段を降り、非常にきれいな通路を進んでいく。自動販売機で切符を買う。自動販売機はちょうどシドニーのシティサークル線と同じスタイルの機器である。モニターの表示がタイ語だったが、画面のENGLISHの表示を押すと英語に即時に変わる。
無事改札口を通過し、ホームへ進む。ここは安全性確保のために、ちょうど成田空港のシャトルのようになっていて、ホーム全体が透明の壁で覆われている。電車が到着したときに扉が開いて、乗車できるようになっているのだ。日本の経済援助で完成したばかりであり、駅も電車もピッカピカである。
車内は朝早いのでガラガラ。ここも椅子はプラスティックである。イタリアもそうだったかな。日本のようなふかふかの椅子というのは珍しいのだろうか。客もまばらなのに冷房がきつい。
携帯電話で写真を撮っているうちに、ファランポーン駅に到着。改札口はまたタッチパネルかなと思っていたら、出札専用の改札口になっていて、改札機の前側にすり鉢状の穴があり、そこに放り込めばちゃんとトークンが穴に入るように工夫されているのだ。なるほどよく考えたものだ。
地下鉄の駅とは随分雰囲気がことなり、暗くて臭くてうれしくなってしまう。いかにもアジアの駅!という感じだ。切符売り場の前に大きな広場というか空間があって椅子に腰掛けた大勢の人たちがいた。外国人のバックパッカーも多い。列車の出発を待っているのだろうか。
駅にも小さなフードコートがあったので、そこで朝食を摂る。少し辛い。ご飯の上に豚肉の炒め物やナスとニンニクなどの野菜の炒め物をぶっかけたものを食べる。
食器の取扱いなどはBTSとまったく同じだ。バンコク市内の大きな施設にはこうした大小のフードコートが併設されているということなのだろう。