ロンドン散歩行 31 パブでパイ!
立ち飲みオジさんの後ろ姿に小さな感動を覚え、Three Greyhounds という名のパブで夕食を摂ることにしました。店名はもちろん猟犬ですね。やはりsohoが猟場だったこととゆかりのある命名のようです。
さて、だんだん外も暗くなり始めた頃でしたので、店内も飲み物・食べ物を求めるお客で結構混んでいました。
カウンターに寄りかかってギネスをちびちび飲みながら、夕食にお腹にたまるものはなにがあるかな・・・と思案し、パブの定番料理といわれるジャケット・ポテトがないかカウンターのアンチャンに訊ねます。
すると「残念ながら今日はありません」とメニューを見せてくれました。
早速メニューを見ると「パイ」があるのがわかりました。アンチャンに再び訊ねると「黒板にメニューが書いてあります」とカウンターの横の壁を指で示してくれました。
大きく書かれているところを見ると、どうやらこのお店はパイがお薦めのようです。
「パイ」というとどうもアップルパイのイメージが強く、チキンのパイ、フィッシャーマンズパイ・・・と書いてあっても、どんなものか想像が難しいですね。
どうせ訳がわからないなら・・・というわけで"Ham Hock Pie”を注文し、お金を払って席を移動します。
移った席でギネスをチビチビ飲みながら待っていると料理が運ばれてきました。
お皿にはミックスベジタブルみたいな野菜とマッシュポテトの横にパイがどどんと鎮座しております。フォークで軽くたたくとコツンと音がします。結構固そうなパイ皮です。・・・つい「月餅」を思い出してしまいました。
ナイフとフォークを使って切ってみると・・・
中にはハムなどの具がたっぷりはいっていました。肉の味と香草の味と香り、・・・初めて経験する味です。
なかなか美味しかったです。もちろん月餅とは味は違います。これもヴォリュームたっぷりですね。
都合5日間の夕食はフィッシュ&チップスのお店とスーパーで買ったサンドイッチ以外は全部パブでいただいてしまいました。
節約旅行ですからやむを得ませんね。でもそのお味たるや、事前に覚悟してたような不味いことは一切無く、とても美味しいものばかりでした。(家人はワタクシが「食いしん坊なので何でも美味しいと感じる」と非難しますが・・・^^ゞ)
意外な経験をすることは旅の大きな楽しみのひとつですが、今回はまさに料理のお味がこれにあたったというわけですね。