パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

まえがき

     (この旅日記は2006年1月にバンコクを一人旅をしたときのものです)
 
ま え が き
 この旅行記は平成17年1月6日から10日にかけてタイのバンコクに4泊5日の旅行をしたときのメモをまとめたものである。
 旅行の手配をしたのは平成16年の10月頃からだったので、年末になってスマトラ島沖でマグニチュード9.0という巨大地震が起き、タイのプーケット島をはじめインド洋沿岸諸国で20万人を超える犠牲者が出るなどとはまったく想定外であった。合掌。
 地震後当初は航路が確保できるのか不安であったが、ドン・ムアン空港はじめ海岸線を離れた地域には影響がないことがわかった。
 
 所属長からは「生もの」に気をつけるよう暖かいアドバイスをいただいた。スタッフからもスカートをはいた「生もの」に近づかないようありがたいアドバイスをいただいたので、せいぜい気をつけることにしよう。
 今回旅行を手配したのは、HISの名古屋営業所である。職場から歩いてすぐのところの錦通りに面し、NHKの斜め向かいに店舗がある。
 バンコクへの渡航は、成田空港発に比べると小牧空港発はハンディキャップがある。国際線の便数が圧倒的に少ないからだ。2月に常滑セントレア(新国際空港)が開業すると今よりは増えるようであるが、現在のところはまだ少ない。
 中華航空で午後発、台北経由バンコク夜着、帰りは朝早くバンコク発という条件のチケットを選ぶと  55000円と安くなる。ドン・ムアン空港からホテルまで少し離れているようであり、まったく初めての街なので夜の到着はできれば避けたい。
 しかも中華航空は、その昔小牧空港で墜落し、その残骸を出張で立ち寄った小牧空港で見た記憶が生々しく残っており、あまりよい気持ちはしない。そこで午前10時30分出発、帰りも深夜1時10分出発のため、朝早くホテルを慌てて出なくてすむタイ航空のチケットを購入した。チケット代は78000円。
 値段だけを問題にするなら成田発ならばビーマン・バングラデシュ航空やインド航空を選ぶと、もしかしたら4万円台でもチケットを買えるかもしれないが、今回も日程に限りがあるので確実性と利便性を優先した。その分高くなるのは止むを得ない。今後日程を気にしなくてすむ旅のときは、こうした本当に飛ぶかどうかわからない(?)けれど運賃は安い航空会社を利用してみたいものだ。
 
イメージ 1
 
  
 ホテルについては、バンコクは香港に比べるとさらにバラエティに富んでいる。上は1人1泊3万円台のオリエンタル・ホテルから100バーツ(=約270円)以下のゲストハウスまでさまざまである。中級ホテルでも設備はちゃんとしているようだ。ガイドブックによると「高級ホテルでないとセーフティボックスも安心できない」と書いてあるが本当だろうか。
HISのホテルガイドの一口メモを見ながら予算と比較し、結局スクムビット通りというところにあるマンハッタン・ホテルに決めた。一泊4000円である。最終日は半額2000円で午後6時まで部屋を使えるという。これで中級ホテルというがどんなものであろうか。
このホテルを選んだ大きな理由の一つが空港からエアポートバスで行く場合、近くの大きなホテルのある停留所にバスが止まるようなので、そこでバスを降りれば比較的楽にホテルに到着できるのでは、と判断したからである。初めての街、香港より南の東南アジアの街ではちゃんとホテルに着くだけで大仕事に思えたのである。
 
 今回の旅でHISに支払う金額は93000円。現金はないのでクレジットカードで分割払いとし、自己負担で行くことにした。
予約金を20000円払い、残金の73000円を10ヶ月分割にした。金利6パーセントがつくので総額では約78000円。毎月7800円くらいの支払いである。HISでは、以前はクレジットカードを取り扱わなかったのだが、現在は自社カードならば取り扱うというのでJCBと提携したカードを作って利用することにしたのだ。
 
 小牧空港中華航空機事故の頃に行っただけであるし、国際線と国内線はビルが別なので国際線ターミナルの様子はまったくわからない。散歩を兼ねて栄から空港バスに乗って国際線ターミナルを下見した。成田空港や関西国際空港に比べると小規模である。その分だけ中で迷うことも少ないが、飲食店などは貧弱であった。
 
 海外へ行くのは平成14年の4度目のイタリア以来であるが、その頃に比べるといろんな情報がインターネットで取れるようになっている。海外旅行保険も以前は空港で買ったりしていたが、今回は損保ジャパンのネット専用の保険をネット割引価格で購入した。バンコクのバス路線についての情報もホームページで入手した。マンハッタン・ホテルの情報も同様である。時代は変わったものだ。
 旅行会社には最小限のチケットを依頼し、ホテルの予約はじめチケット以外はネットでカバーという旅行者も多いのだろう。大津波の犠牲者や連絡が取れない邦人にも個人旅行者が多いという。日本人もパッケージ・ツアー離れが進みつつあるのだろうか。
 いずれにしろ、今までの旅でもそこここで年配の日本人を見かけており、個人旅行が一部の若者の特権だった時代はすでに終わっているようだ。
 
イメージ 2
 
タイにはもともと仕事のために住んでいる日本人も多く、息子や娘、孫に会いにきているのかもしれない。いずれにしろ海外への旅が昔では考えられないほど気軽なものになっているのだ。その分今回の大津波の被害は別としても犯罪に巻き込まれたりするリスクも増大しているのだろう。
 今回の旅も無事滞りなく楽しいものにしたいものである。