パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

北京散歩行②  北京到着

  出国手続きを終り免税店のあるフロアーに出ます。外側から見た出国手続きブースです。中側は撮影禁止となってますので裏から撮ってみました。ガラガラな様子がおわかりですね。
 
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 往路なので免税店にも寄らず、42番搭乗ゲートに向かいます。定刻の15時15分より50分前から搭乗を開始します。 搭乗までまだ時間がありましたので10分100円のインターネットでメールを打ったりしながら時間をつぶします。
 
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 アナウンスがあって飛行機に乗り組みます。今回の機材はB737-800でジャンボやエアバスに比べると随分狭く感じます。通路も一本しかありません。なんだか国内線なみですね。乗客が減ったので大型機材ではなくなったということなのでしょうか。
 モニターも各席にではなく、ご覧の通り3-4列ごとに天井から出てくる仕組みになっています。当然チャンネルも選べません。画面も小さくてよく見えませんでした。
 
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 定刻の15時15分を2~3分過ぎて飛行機が動き出します。
 北京と東京の時差は1時間なので時計を1時間戻します。テイクオフの時に時計を見たら針が止まっていました。リューズを戻すのが不十分だったようです。機内放送で北京到着時刻は現地時間で18時とのアナウンスがありました。所要時間は約4時間。アナウンスは中国語・英語・日本語です。日本語アナウンスは1人だけ搭乗している日本人CAが担当でした。
 
 上空に出て水平飛行に入ると飲み物が配られます。エコノミー席の前から3番目の席だったので比較早めにCAがまわってきました。
 せっかくですからビールを頼むと中国の「燕京ビール」でした。中国といえば「青島ビール」しか知りませんでしたので初めての銘柄です。割と軽めのビールでした。
 
 
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  しばらくすると食事が配られます。チキンとビーフがあったのでチキンを選択。中華風の味付けのチキンと御飯。少し八角の香りがします。日本人にはちょうどいい味付けでした。サラダと果物にデザートのチョコチップスという実にシンプルな食事でありました。
 
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  飲みものは白ワインを頼みました。日本人CAが、ボトルから注いでくれたのはいいのですが、「冷えていないので氷を入れますか」と尋ねてきました。う~ん、エコノミークラスとはいえども冷えてない白ワインははじめての経験でしたね。
 
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  トイレは機内の最前部と最後尾にありました。最前部のはビジネスクラス用なのでワタクシは遠~い最後尾までテクテク歩いていかねばなりません。通路が1本しかありませんし、席もほぼ満席なのでCAが食事や飲み物を配っていると通行止め状態になり、配膳している2人のCAに挟まれるとしばらく身動きがとれなくなってしまいます。
 
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  中国への入国カードが配られました。昨年香港から深圳へ入国するときカードを書くのを忘れ係官からとがめられましたので今度はしっかり記入します。
 
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 モニターも見えず、することも無いので成田空港で両替した50元札を取り出して何気なく裏を見てみると、ラサのポタラ宮の光景が印刷されていました。
 中国が占領しているチベットは「中華人民共和国の領土である」と宣言しているんでしょうね。解放政策の進んだ中国でしたが、やはりこうしたところに中国の暗い顔がチラリ、いやはっきり見えるようですね。
 気流の悪いところを通っている、とのことでかなり機体が揺れます。日本から中国への道はなかなか平坦なものではないのだなあ、と妙な感慨を持ってしまうような揺れでした。
 
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 ぼんやりとそんなことを考えているうちに18時1分無事北京国際空港にタッチダウン。ほぼアナウンスどおりの時間の着陸でした。
 空港のはずれの方まで自走し、ボーディングブリッジではなくバスで第3ターミナルビルに向かいます。
 
 
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  北京国際空港はかなり大きな空港のようです。まだ新しいのでしょうか。北京五輪開催に向けて整備されたんでしょうね。
 出国手続きは日本以上に仏頂面の係官が勢ぞろいしたブースで行います。ブースごとに小さなモニターがあって顔を画面に向けて写真を撮られます。成田もそうだったかな?
 
 無愛想な係官からの質問もなく無事出国手続き終了。シャトルに乗って別の建物に移動し、預けた荷物も無いので税関を通過し出口から到着ロビーに出たのが18時40分頃でした。
 
 到着ロビーでまずしなければならないのが両替です。両替所は素通りし、ATMを探します。何台か目にようやくPLUSのカードが使えるATMを見つけました。
 
 海外で自分の口座からデビットカードで現地通貨を引き出すのは初めての経験なので、VISAのサイトからプリントしたATMの操作手順書を見ながらカードをATMに挿入します。ところが画面表示が操作手順書とまったく異なるため、画面を見ながら操作せざるをえませんでした。
 ところがなかなかうまくいきません。多分ワタクシの操作がまちがっているのでしょうが冷や汗が出てきます。何度目かにようやく金額を指定するところまでにたどり着いたのに、気があせって2000(元)のつもりだったのが200元しかでてきません。一桁少なく入力してしまったようです。
 
 モタモタと随分時間を浪費してしまったので、ここでの両替はあきらめ、ホテルに向かうことにしました。 
 空港から市内にはいろんな交通機関で行けますし、名の知れたホテルのようですので空港からタクシーでいけば料金は別にして道に迷うこともなく行けます。
 しかし海外では折角の街歩きですのでなるべく公共交通機関で行くようにしております。そこで今回は一番早い「機場快軌」という電車で行くことにしました。
 案内板にしたがって進んでいくと機場快軌のホームにでました。25元で切符を買います。切符はクレジットカードと同じサイズのプラスチックのカードです。
 
 
 
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  降車駅では改札機に入れてしまい、回収されてしまいます。何度も使いまわす方式ですね。面白かったのは律儀に領収証をくれたことでした。
 
 
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 北京空港から地下や地上を通って約25分くらいで終点の東直門駅に到着しました。ここで地下鉄の2号線に乗り、建国門駅で1号線に乗り換えてホテル最寄の安里駅まで行きます。地下鉄の料金は一律2元です。成田空港のレート(1元=14.37円)でもかなり安い料金ですね。
 
 
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 地下鉄の駅はホームも明るく広く、とても近代的な感じです。土曜日の夕刻ですがやたらと人が多いですね。乗り換えの建国門駅のコンコースにまたATMがあったのであと1800元引き出そうと何度かチャレンジしたのですが、どうもうまくいきません。
 
 今から思うともっと落ち着いてゆっくりやればよかったのかもしれませんが、このときはどこか気が急いていて誤操作を繰り返していたのでしょうね。やはり初めての国ということで必要以上に緊張していたのでしょう。
 
 
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   とにもかくにも永安里駅までたどり着き、地上に出て地図を見ながらホテルを目指します。
 ホテルは駅から歩いて2~3分の距離にありました。結構大きなホテルです。
 日系のホテルとはガイドブックに書いてありましたが日本航空系のホテルだったのですね。 
 
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  幸いフロントには日本人の男性係員がいたのでチェックインも滞りなく済みました。係の男性からは「お部屋をアップグレードさせていただきました」という嬉しい知らせも貰いました。
 
 もしかしたら、と思って彼氏にホテルにATMがあるか訊くと1階にあることがわかりました。
 うまいことにPLUSが使えるATMでした。そこで早速操作してみるとなんと日本語のメッセージが表示されるではありませんか。さすが日航系のホテル。と同時に空港や駅でうろたえていたのは一体なんだったのかという思いも湧いてきました。やっとのことで無事1800元を引き出すことができました。
 
 10階の部屋に入ってみると結構広い部屋でした。ベッドも1人で寝るのがもったいないような大きなWベッド。
でっかい薄型テレビがありましたが、なんとこれがパソコンには早代わりできるものでした。風呂は浅いバスタブ付きでアメニティーも今までで一番揃っていました。バスローブのある部屋にとまったのは実に久しぶりであります。
 
 
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  冷蔵庫の飲み物、素敵な器の中国茶のセットは有料でしたが、コーヒーセットやバスルームにあるミネラルウォーターは無料でした。
 
 
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 セイフティーボックスも暗証番号式でしっかりしたものがありました。これでパスポートや余分な現金、Eチケット控えを持ち歩かなくて済むので安心して徘徊できますね。
 
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 机の引き出しを開けると簡単な文房具まで揃っていたのは驚きでした。どうやらここはビジネスマン向けのグレードのよい部屋のようですね。
 
 
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 文房具の中に恐竜の上下顎みたいなものがありました。ホチキスの針をはずす道具なんでしょうか。日本ではみたことのない文具でした。
 
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 しばらく夢中になってお部屋探検をしたあと、シャワーを浴びて夜9時前後でしたが夕食にでかけます。
 
 ホテルの前の通りは建国門大街という大きな通りで、そのまままっすぐ西へ向かうと天安門に出る主要道路のようです。つまりここは北京市内でも中心街に近いということですね。
 
 通りに面してスターバックスやピザ屋、カフェが並んでいますが、せっかく中国に来たのに東京と変わらない店にはいってもつまりません。疲れているので遠出はやめておき周辺をウロウロと徘徊すると、屋台は見当たりませんでしたが庶民的な店はいくつか見つけることができました。
 そのうちの一軒に入ります。家族経営の店のようで子供もウロチョロしています。
 
 
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 何か軽いものをとも思ったのですが、メニューにはきれいに写真に写っている「樟茶鴨」というのがあったので注文しました。お茶で下茹でしたアヒルを焼いたものなのでしょうか。
 
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  ・・・で、運ばれてきたのがこれです。?? ボリュームは結構あるのですが、あの艶はどこへ・・・? 
 まあいいか、これが中国なのでしょう。骨付きなので食べるのに少し難儀しましたがお味は香ばしくなかなか結構でございました。
 
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  ビールを頼むと燕京ビールの瓶がでてきました。青島ビールよりポピュラーなのでしょうか。コップはガラスではなくペコペコのビニールです。使い捨てなんでしょうね。(まさか、いくら中国でも再利用はないでしょうね)
 
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  ビール2本とアヒル肉でお会計は58元。ということはビールは1本10元ということですね。  これで日本円で840円くらい、ということは北京の庶民的なお店の物価は結構安そうですね。
 
 ホテルに戻り、シャワーを浴びてメモとお金を整理します。2100元(成田空港レートで約30000円くらいありますので、この物価の安さならもう両替の必要はないでしょう。
 
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 薄型テレビをパソコンに切り替えます。日本語の入力も可能でした。ところが、「名前を言ってはいけないあのサイト(なんのこっちゃ!?)」を閲覧したとたん、画面が変わってしまい以降は日本語入力もうまくいかなくなってしまいました。英語や中国語では入力可能です。
 
 なんだか1台1台がどこからか監視されているようでちょっと気味が悪かったですね。中国は社会主義国であることをあらためて思い出しました。
 
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 ということで第1日目は無事終了いたしました。(つづく)