2019年高雄・台南散歩行 10. 5月29日(水)①バスを使って台南街歩き
台南2日目の朝です。
明日朝に高雄に戻りますので台南は今日が実質的に最終日になります。
朝食を食べにぶらぶら歩きますが、盗難、もとい、東南アジアの国々と異なり朝から屋台が出ているわけではありません。
台南だけなのかわかりませんが、ちょっと寂しいですね。
歩いているうちに宿近くの「牛肉湯」の店が開いていたので、ここで朝食をいただくことにしました。
街歩きの中でも「牛肉湯」という文字はあちこちで見かけました。どんなものかな、と興味を持っていましたが食べるのは初めてです。
少し甘いスープの中に牛肉の切り身が入っています。
ご飯をつけて牛肉湯の小で100元。スープの中に牛肉だけ、野菜類なしというのはなんだか妙な感じがしますね。
他のメニューならいろいろ具があるかもしれませんが、だいたいいつもメニューの先頭の物を注文しますので、いちばんシンプルなものだったかもしれませんね。
朝食をとったあとは、腹ごなしに民生路をぶらぶら歩いて台南車站に向かいます。
途中、民生路と忠義路がぶつかる大きな交差点で林百貨を遠くに見たとき、防空訓練の際に日本人の男性から言われたことを思い出し、林百貨のところまで再び歩いていきます。
昨日訪れたときは気が付かなかったのですが、林百貨の面する大きな交差点の反対側に「慰安婦像」が設置されていました。
日本人観光客が必ずと言っていいほど訪れる林百貨の目の前に設置する、というのが当時政権を担っていた国民党政府の戦略だった、とあの男性が言っていました。
寄り道しながら台南車站につきます。
ここで、これまでもあちこちで利用したことのある、いわゆるシティサイトシーイングバスに乗りました。
65歳以上はうれしい割引があり、1日乗車券が半額の250元でした。
台南車站前のバス停でバスを待っていると、片言の日本語を話すお姉様係員がなにかと面倒を見てくれました。オープントップの2階建バスですが、暑いので2階の冷房の効いた席でまずは安平古堡に向かいます。
安平古堡は入場料が50元かかるはずでしたがなぜか今日は無料開放みたいでした。
元々はオランダが作った要塞でしたが、17世紀半ばに鄭成功がオランダ人勢力を駆逐したあと、ここを安平城と改称して居城としたのでした。
清代になると荒廃したのですが、日本統治後に再建され第二次大戦後に安平古堡(アンピンクーパオ)と呼ばれるようになったそうです。域内には創建時の古いレンガでできた城壁が残っています。
鳥のさえずりがとてもさわやで、日陰に入るととても気持ちの良い場所でした。