パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

アマルフィ散歩

 はじめてイタリアのアマルフィを訪れたのは2回目のイタリア散歩のとき。今からもう12年前になる

1997年1月のことでした。


 もともとひょんなきっかけからテレビ・ラジオのイタリア語講座を聴くようになり、最初の初級会話の

ロケ地がアマルフィだったのです。


 それまでイタリアの街といえばローマくらいしか思い浮かびませんでした。当時の番組では、ジローラ

モ・パンツェッタはわざと日本語を話さず、今のようなキャラでもなく、ごく真面目そうなイタリア人と

して出演していました。

 彼はナポリの出身で、もう一人の女性(アダ・マウロ)もサレルノ出身。番組も南イタリアをロケ地に

していたので、ごく自然に南イタリアに興味を持ち始め、アマルフィにも行ってみたいと思い始めたので

した。



 このときはナポリに宿をとり、早朝にサレルノまで電車で出て、そこから路線バスで約1時間ほどアマ

ルフィターナ海岸沿いの細い道をひたすら走ってアマルフィに向かいました。サレルノでバスの切符を買

ったり停留所を探すのにひと騒ぎありましたが、無事アマルフィに到着しました。


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 当日はどんよりと曇った日でしたので、海も鉛色に近い色でした。それでも訪れたアマルフィはノルマ

ン・アラブの影響を受けた独特の雰囲気のある街で静かに散歩を楽しむことができました。



 街は坂になっていて、中心にはドウオーモの広場があり、そこからメインストリートとして細い坂道が

一本あるだけのようでした。あとは細かい路地が迷路のように続いています。

 迷路の壁は白い漆喰で塗り固められ、行ったことはありませんが、テレビでみたアラブの小さな町を彷

彿とさせる不思議な雰囲気の街でした。

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 狭くて暗く、おまけに急坂のトンネルのような通路の向こうに明るく白い壁が見えることが何度かあり

ました。白と黒のコントラスとが一層この街の怪しい魅力を増しているように感じました。

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 この頃はスーパーらしき店は見当たらず、魚屋もご覧のとおりです。

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 昼時にはレストランで魚介のパスタとマグロの輪切りみたいな料理を楽しみました。はじめて味わった

名産のクリーム・リモンチェロの甘酸っぱい味が忘れらません。

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 また、どういう訳か、散髪しようと思い立ち、BARBIEREの看板を探しあてて初めて外国で頭を刈っても

らいました。

 床屋のおじさんも最初は見慣れぬ東洋人が店に入ってきたのでとまどっていたようですが、散髪が進む

につれて「毛が多いね」(いまとなっては夢のようですね…)などと営業トークかましてくれました。

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 わずか数時間の滞在でしたが、初めてイタリア語と接した自分にとってゆかりの街を訪れることができ

たことは大満足でした。ただ、ロケの舞台となった小さなバールが休みでしたのでカプチーノを別の店で

立ち飲みせざるを得なかったのが心残りでした。

 そのうち番組で店主が自慢していたこの店のカブチーノを味わいにアマルフィを再訪し、数日宿泊して

周囲の街にも足を延ばしてみたいものですネ。