ロンドン散歩行 9 散歩はだんだん中心街に…
ダウニング街を通り過ぎ、官庁街を進んでいくと前方にまっすぐに立つ塔が見えてきました。塔の上に
は人物像が…。
ン軍に勝利したのを記念して建てられた塔で、頂上に立ってあたりを睥睨しているのがネルソン提督だそ
うです。あまりに高いので像がよく見えませんが…。
そのかわり塔の足元で四方をにらみつけているライオン像は遠くからそれとわかるほどの大きな黒光り
する像でした。それにしてもずいぶん大きなライオンですこと。
広場には大きなチェス盤が設置されていました。何かのイベントで使用するのでしょう。
ライオン像も大きかったですが、この盤も随分大きなものでした。
そのまま北に上って歩いていってたどりついた広場がエロス象と噴水で有名なピカデリーサーカスで
した。テレビなどでロンドンの繁華街の映像はここがよく出てきますね。朝から観光客が結構来ていたの
はさすがロンドン名所ならではですね。
そのまま散歩を続けてトロトロと歩いていくと「イングリッシュ・ブレックファスト」の看板を出して
いる店があったのでそこで朝食を摂ることにしました。
この店の朝食は紅茶、トースト、目玉焼き(つぶれていた!)、ソーセージー、ベーコン、ポークビー
ンズ、マッシュルーム、焼いたトマトで4.5ポンド。見た目よりはずっと美味しかったですね。結構ボ
リュームもありました。イギリスでは朝食で生野菜はあまり食べないのでしょうか。
しっかり朝食をいただき、紅茶を飲みながら休憩しているうちに時刻は午前9時30分近くになってし
まいました。ほんとは朝早いうちに1カ所行きたいところがあったのですが、結局そちらは午後にまわす
ことにし、店からも近い大英博物館に行くことにしました。
ガイドブックには開館は午前10時となっていましたが、建物内には10時前でしたが入ることがで
きました。でも館内の各展示室に入れるのはやはり午前10時からでした。
時間まで明るいロビー(グレートコート)で絵葉書を書いたりして時間をつぶします。
普段は待ち時間があるイライラすることが多いのですが、この日はロンドン観光の実質1日目というこ
ともあり気分も昂揚し、高い天井から外の光がふんだんに入ってくる、明るく気持ちの良いロビーなので
まったく苦になりません。もっと待っていてもよいとすら思えてくるほどでした。
ところがエジプト展示室の扉が開けられ、観光客がぞろぞろと入っていくのを見ると、遅れてはならじ
と入口に突入し、エジプト・ギリシア関連を展示している展示室を中心に見学を開始しました。まったく
我ながらいいかげんなものですね。
展示室の入口から入るといきなり目の前のケースにお目当てのロゼッタストーンが展示してあるのでび
っくり。観光客が集まってしまうのでたちまち入口付近で渋滞が発生してしまいます。
本物はさすがに迫力が違いますねえ。
これはロゼッタストーンの裏側です。なんだかどっかから削り取ったみたいにも見えますね。
した。
(まるでジャンケンのグーを出しているようなこぶしの像があったのでパーを出してみました^^)
しかしまあ、よくもこれだけ集めてきたものだと関心してしまいます。全館で恐ろしいほどの収集品が
あるのでしょうね。でもパルテノン神殿の彫刻ということは一部をひきはがして持ってきたのでしょう
か。ほっといたら神殿そのものをそっくり持って帰ってきたのでしょうかね。
なかにはお金を出して購入したものもあるのでしょうが、イギリスが大英帝国として隆盛を誇った頃に
探検と称してかき集めた「戦利品」が相当あるのでしょうね。
一カ所に集められた文物をレベルの高い保存状況で見学できることは便利でありがたいことですが、見
学を続けるうちに、収集品の素晴らしさに感動する一方でなんだか複雑な感慨にひたってしまった大英博
物館観光でした。