12月14日 バンコク 2日目
帰国してようやく落ち着いて参りました。ブログを再開いたします。3か月の間 iPod touch と iPad mini で入力していましたので、久しぶりのパソコンでの入力で戸惑っております。引き続きよろしくお願いいたします。
SIMカードが100バーツ(330円)。ついでに500バーツ分(実際は手数料をひかれます)払ってチャージしてもらいました。自宅に電話してみるとちゃんと繋がります。電話だけならこの廉価版で十分ですね。日本で使えないのが残念です。
バンコク2日目の朝食は散歩を兼ねてスクンビット通り沿いのソイ(路地)をふらふらし、とあるスーパーマーケットの中にある飲食カウンターで洋風の朝食をいただきました。コーヒーにトーストにベーコンエッグで56バーツ(190円)。
食べていて・・・なんだか・・・記憶が・・・。
このお店は数年前に初めてバンコクを訪れたときにも入ったことのある店だと思い出しました。…その頃はまだ旅慣れていなくて屋台飯はあまり食べたことがありませんでした。
タクシン派と反タクシン派の争いはすでに話題になっており、ネットでもニュースにはなっていました。
街を歩く限りでは両派が衝突するような場面はありませんでしたが、BTSのサイアム駅近くにあるタイ警察本部の敷地内にはご覧のとおり機動隊が厳重な警備体制を敷いていました。
実際はやはり予断を許さない状況だったようです。
これまでに市内の主な観光スポットは見物済みですので、今日はチャオプラヤー川周辺を散歩してみようとBTSのサパーン・タクシン駅に向かいます。この駅はチャオプラヤー川沿いにあり、川を走るボートの乗り場があるからです。
サパーン・タクシン駅を降りるとすぐ目の前にチャオプラヤー・エクスプレス・ボートの船着き場があります。いろいろな種類あるようですが、とりあえずワット・アルンあたりに行ってみようと値段を尋ねると100バーツ(330円)だと言います。
エクスプレス・ボートは水上バスなのでもっと安いのもあるのでは・・・と躊躇していたら値段を教えてくれた窓口のおばさまが「船がでるよ!」と言うので慌てて船に飛び乗ってしまいました。
ボートはもっと大きいのかと思ったら意外に小さく数人の観光客がいるだけ。
チャオプラヤー川はかなり波が荒く、水しぶきがかかります。けしてきれいな川ではありませんが避けようがないのでそのままにしておきます。
ワット・アルンを通り過ぎてもボートが川岸に寄る気配がありません。
今更同乗者にこのボートはどこに行くのか尋ねるのもみっともないし、地球の果てまで連れて行かれることはないでしょうから、内心の動揺を押し殺して周りの景色を眺めていました。
結局ボートはター・チャーンという船着場に停泊しました。ちょうどワット・アルンのある船着場のター・ティアンの一つ先です。
ボートを降りると両側にローカルなマーケットがずらりと並んでいます。
いい匂いをプンプンさせているローカルな食堂も賑わっています。
ゆっくり食事をしたいところですが、今自分がどこにいるのかが分からないので、とりあえず道を進みます。
大通りに出て周りの人に尋ねると、ここは王宮のすぐそばであることが分かりました。王宮の近くなら2か月前に泊まったカオサン通りも近くのはずです。
少しウロウロしましたが、地図と見比べて自分の居場所が確認でき、そのまま歩いてカオサン通りに向かいます。
外国でも行ったことがある場所だと安心して歩けるから不思議なものですね。
そこで食事にすることにしました。相変わらずこのあたりは欧米人の観光客でいっぱいです。
焼きそばとビア・チャンで190バーツ(630円)。しばらく休んで疲れを取ります。今日はビーチサンダルで歩いていたので少し足も痛み出してきたからです。それにしても汚い足ですね。
しかし、カオサンで捕まえるタクシーは雲助が多いのと、2か月前は駅までのバスの乗り場が分からなかったので、今日はバスで帰ってみようと思い立ちました。
店のあんちゃんに訊くとバスだと時間がかかるからタクシーで行け、と雲助の手下のようなことを言います。もう一人のあんちゃんを捕まえると今度はバス停の場所を教えてくれました。ファランポーン駅行きは53番のバスということでした。
バス停は見つかりました。このバス停に停車するバスの番号が書いてありますが、53番はないようです。
もう一度よ~くバス停の看板を見ると手書きで「53」と書かれています。
しかも英語でチャイナタウンに行く旨が書いてありました。チャイナタウンはファランポーン駅のすぐそばです。
きっとバス路線のわかりにくさに苦労した旅人が書き加えてくれたのでしょうね。それにしても不親切なバス会社ですこと。
しばらく待ってやってきた53番のバスに乗り、言葉だけだと不正確なのでガイドブックのファランポーン駅の写真を車掌のお姉さまに見せるとウンウンとうなずきます。料金は6.5バーツ(22円)。
念のためバックパッカーと思しきアジア系の人に英語で尋ねると、その人は日本人でファランポーン駅で乗ってカオサンを目指している、といいます。その人に今乗った停留所がカオサン通りだと教えると、あわてて次の停留所で降りて行きました。
特に急ぐわけでもないですし、車掌もOKといったのですからそのまま空いた席に座って車内や車窓からの眺めを楽しむことにしました。
車掌は客が乗ると長細い丸い筒をジャラジャラさせながら切符を売ります。この筒にお釣りと切符が入っています。
このバスは赤バスといわれる値段が最も安いバスです。もちろんエアコンはありません。盛夏はかなりきついでしょうね。
運転手の隣の席?というか荷物置き場には子供が寝ています。実にのんびりというかいい加減というか、ゆるいものですね。
途中の停留所でバスを乗り換えました。この停留所が53番路線の終点のようでした。新しいバスでまた出発するようです。
道路はチャイナタウンの近くに来てからひどい渋滞になりました。そのため結局ファランポーン駅まで1時間近くかかりました。
バスに乗っていると乗り降りしてくる乗客を見ているだけでも面白いですし、車窓からの眺めもなかなか興味深いものがありました。時間はかかりますが、路線バスは暇つぶしにはもってこいの乗り物かも知れませんね。
いったんホテルに戻ってから休憩し、暗くなってから夕食にでかけます。
・・・ということでやってまいりましたのが、タニヤ通り。歓楽街として有名な通りですね。
日本語の看板を見ていると、ここは歌舞伎町か、はたまた錦三丁目かと錯覚しそうです。近くのパッポン通り周辺ではあちこちで日本語で「社長!ソー○どう?」などと声をかけられます。
そんな異空間のタニヤ通りですが、横丁にはご覧のとおりローカルな小汚系屋台が並んでいます。ワタクシはどうもソー○よりも屋台のほうが好みのようです。
さっそくパッドにある料理を指さしで注文し、ぶっかけ飯をいただきます。
テーブルは道端に並んでいます。水とぶっかけ飯で55バーツ(182円)。お酒は残念ながら置いていません。
店内の雰囲気も全く日本そのもの。ただし店員はタイの女性です。
熱燗をいただき、食事をしたばかりですので、つまみは塩辛と肉じゃがで軽めにしました。 税・サービス料込で583バーツ(1930円)。タイにしてはちょっと高め・・・というよりは屋台のほうが安すぎるということでしょうか。
熱燗で少しいい気持になって宿へ戻ります。バンコクは観光客にはやはりとても過ごしやすい街のようですね。