ロンドン散歩行 29 大英図書館・・・地元の図書館とは大違い
ということで大英図書館にやってきました。かつては大英博物館と同じ建物にあったようですが、今は移転されて、あの宮殿のようなセント・パンクラス駅の隣に大きな建物が建っています。
図書館ですからもちろん入場無料です。とりあえず階段を昇って中に進むと高いガラスケースの中に立派な革張りの本がずら~っと並んでおります。
本を閲覧するには一定の手続きが必要のようですが、ワタクシはじめ観光客の目当てはギャラリーにあるお宝グッズです。
さて、そのギャラリーとやらはどこにあるのかしらん…。まずは館内の地図を手に入れました。
地図を片手にうろうろしているとガラスケースのコーナーがあって、そこにはかつて英文解釈で悩まされた、TSエリオットの直筆の手紙なんぞが展示されていました。
いよいよ目的のギャラリーに近づいてきたようです。
案の定少し奥に歩いていくとSir John Ritblat Gallery という広くて薄暗い部屋があり、ここが大英博物館のお宝が展示されているギャラリーでした。
まずは一番奥の大層な個室みたいな部屋にすすみます。ここには、名前だけは教科書でもよく聞いた「マグナ・カルタ」が展示されています。
(写真は絵葉書です)
現存する写本のうちのひとつのようですが、ここだけ独立した部屋に展示されているのでこれこそ大英図書館の至宝なのでしょうね。
最初は中をうろうろ歩き回ってアットランダムに観ていたのですが、時間がたつとそれぞれテーマごとに展示が行われているのがわかってきました。
(我慢しきれずここはカメラを使ってしまいました)
その隣は音楽関連のコーナーが並んでいます。ここでもヘンデルのメサイアなど歴史的な作曲家の自筆譜が展示されています。
モーツァルトが自作の目録を作ろうとしていたことは知っていましたが、ここで実物にお目にかかれるとは思ってもみませんでした。コンスタンツェとの結婚証明書もありました。
(展示室内のコンピューターアーカイブの画像です)
レオナルド・ダ・ヴィンチの手描きのノートも感激ものです。ノートの解説には The study of the course of the river Arno とありました。フィレンツェの街中を流れるアルノ川の水流の研究なのでしょうか。
Historical Documents というコーナーで面白いものを見つけました。
詩人のバイロンの娘のAda Lovelaceという人のものらしく解説に曰く“This is the first time that the principle of the computer program had been set out in writing ”
実に興味の尽きないギャラリーでした。いつの間にか2時間近く過ぎてしまいました。