ロンドン散歩行 33 いよいよ帰国です
9月17日に出発して今日が9月22日。いよいよ帰国の日になってしまいました。成田に着くのは23日ですので、あしかけたったの7日間の旅のわりにはブログであれこれと書いてきたので長い旅のような錯覚に陥ってしまいますね。
店員のおっさんが「日本人かい?」と声をかけてきます。
「ニホンジンアルヨ」とたどたどしく答えると、「日本人はいいね。グッドだ!それに引き換え○○人や○○人は・・・」と、朝から国際問題になりそうな話題をふっかけてきます。
仕方なく日本人得意の薄ら笑いを浮かべて適当に相槌を打って朝食をいただきます。
最後のイングリッシュ・ブレックファストは卵がつぶれていて見た目はノーグッドでしたが、お味はまあまあでした。日本人贔屓のおっさんの店なのでこれでよしとしましょう。
このおじさんお金を払うときも日本人と○○人たちとの対比をぶつぶつ言ってました。よっぽどいやな目にあったのでしょうね。
パディントン駅からは往復チケットを買ってあったのでヒースロー・エキスプレスで空港に向かいます。
ロンドンの名所・旧跡もよかったですが、車窓から見えるなにげないこうした街の風景も思い出にとっておきたいものでした。
途中でこんな看板を見かけました。どこかで見たような文句ですね。弁護士会かなにかの宣伝でしょうか。
たしかに助けが欲しいときにはこんなセリフが出てきそうですね。ジョン・レノンもびっくりしてるでしょうね。
ヒースロー空港でのチェックインはカウンターではなく、キオスクと呼ばれる小さな機械で全部すむようでした。
もちろん操作方法はまったくわかりませんので、やさしそうな女性の地上係員を捕まえ、e-チケットのコピーとパスポートを渡して全部操作をやってもらいました。
そして渡されたのがFAX用紙みたいなペラペラな搭乗券でした。なんだか頼りない感じがしてしまいます。
搭乗券を持ってそのまま荷物チェックに行きます。並んで順番を待っているときになにげなく写真を撮ったら、後ろに居た背の高いおばさん係員に大きな声で「ノー!」と注意されてしまいました。
パスポートコントロールはどこの国でも撮影禁止ですが、荷物検査場は別に撮影禁止でもないはずなのにと訝りながらも抗弁する英語はとても思いつかないので,「ゴメンナチャイ・シャシン・ケスアルヨ」とデジカメの画面を彼女に見せながら消去します。
憮然とした気持ちで荷物検査を終わり、パスポートコントロールに向かいます・・・。
・・・ん?んんん??? これって免税店だよね??
・・・あれれ? 荷物検査は終わったけど出国手続きはまだなのになんでいきなり免税店があるの??
ロビーを歩いている日本人に出国手続きについて聞いてみると、その方はたまたまJTBの人だったのですが、「ここのエリアに居るということはもう出国手続きは終わってますよ」とワタクシの妙な質問にも親切に答えてくれました。
その方によるとキオスクで地上係員にパスポートを渡したときに出国手続きは完了したとのことでした。
写真を撮って注意されたのもあそこが単なる荷物検査ではなくて出国手続きのエリアだったからなのでしょうか。
あれだけ入国手続きが厳しかったので、てっきり出国手続きも厳しいものと思い込んでいたのが勘違いのもとのようでした。まったく外国とは最後まで油断ができないものだ、とつくづく思い知らされましたね。
ようやくあとは搭乗機に乗り込むだけだとわかり、安心して出発ロビーをエクスプローラーし始めます。落ち着いてみるとヒースロー空港のロビーは実に広大で、免税店なども充実しています。半日いてもここでは退屈しなくて済みそうなくらいです。
まずはカフェに寄ってビールをワンパイントいただきました。
ついでに町中のパブで食べ損なったジャケット・ポテトを注文しました。
ロンドン最後の料理がアツアツのポテトとなりました。これもボリュームたっぷりです。
食後はのんびりと徘徊しながら土産を物色します。
HMVがあったので覗いてみました。これまでもはじめての国に行った時に、土産に地元で人気のCDを買ってきたことがあるので今回もと思って入ってみたのです。
うまい具合にビートルズのデジタル・リマスター版を売っていましたので土産に3枚買いました。
お値段は一枚9ポンド35ペンス。日本語の歌詞カードとかはもちろん付いていませんが、日本で買えば2千円以上はするでしょうから、日本円で1500円程度ならお買い得でした。円安・ポンド高でイライラしていた7日間でしたが最後は免税店でお得な買い物ができたようです。