パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

2006年1月6日③ バンコク到着

     (この旅日記は2006年1月にバンコクを一人旅したときのものです)
 
 午後2時41分、ドン・ムアン空港に無事タッチダウン。空港内をずいぶんと長い時間にわたって移動し、はずれの駐機場でストップ。バスが迎えにくるという。鳥取便なみの扱いだ。名古屋便はバンコクにとっては超ローカル便なのだろうか。
 
 タラップに出るとやはり暑い。強烈と言うほどではないが・・・。本で読んだ独特のけだるい雰囲気というのは感じなかった。
 隣席の人と並んでタラップを降り途中で別れの挨拶をする。彼はどうも不器用で、あらかじめ旅行会社でタイプ打ちの入国カードを作成してもらっていたが、機内で新タイプのカードが配布されたのを見て、書き直そうと思った。だが、なかなかCAに声を掛けるタイミングがつかめず、小生がCAに頼んでカードを貰ってやったのだ。それもあって機内では小生に対し丁寧に対応し、別れの挨拶と礼をちゃんとしていったわけである。
 
 バスで空港ビルまで行き、ビル内を歩いて移動しパスポート・コントロールで入国手続きへ。
 窓口はAPEC・ASEAN・FOREIGNER・THAIの4つの窓口がある。なるほど・・・。
 日本人だけでなく白人の観光客が多い。家族連れも多い。白人の女性は夏の軽装だ。要するにボンダレンコ軍団なのである。黒人はほとんど見かけない。
感心するのは白人の若い女の子はほとんど化粧をしていないことだ。若さそのものが最高の化粧品であることを自覚しているのだろうか。豚児上に見せたいものだ。
 
 日本に比べると入国係官はノロノロしている感じ。お国柄なのだろう。このリズムに慣れなくてはいけないのだろうか。
 
 無事入国手続き終了。時刻は午後3時20分。着陸後約40分。まあまあというところだろうか。いよいよバンコク散歩行だ。深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。ひさしぶりの外国だが、気持ちの面では比較的落ち着いている。初めてのイタリア・フィウミチーノ空港ではハラハラ・ドキドキの連続だったものだが・・・。
 
 まずは両替。日本では一切バーツを両替してこなかったから、まったくタイ通貨を持っていないのだ。
 到着ロビーにSiam Commercial Bankの両替所があった。そこでまず1万円両替。「地球」では市内と空港の両替所ではレートにそれほど差がないとあった。インターネットの情報では必ずしもそうではないが。3~4日の旅ではそれほど神経質になる必要もあるまいと思い、まずここで両替した。1万円で3,680バーツを買えた。1バーツが2円71銭である。新聞のレートとそれほど劣るわけでもない。名古屋空港のレートに比べたらはるかに良さそうだ。結局旅行中市内のあちこちにこの銀行の両替所があったので、そこで両替することとなった。
 
 バンコクに無事到着したことを自宅に電話しなければならないので、ロビーの売店でバーツでの最初の買い物。テレカを500バーツで買う。ついでにトイレの場所も聞く。渡されたテレカを見て一瞬いやな予感がしたが、あとで実際にテレカを使おうとしたとき予感があたったのだ・・・。
 
 
 
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 トイレを済まし空港ビル前の大きな道に出る。外気温はそれほど暑くない。このあたりにエアーポートバスのブースがあるはずである。
 
 ビルの出口のすぐそばにインターネットで写真を見た覚えのあるブースがあった。係の若い女の子がいたのでA3ルートのバスはここから出発するのか確認する。ブースのカウンターには大きくA1と書いたプレートが出されているからだ。
 
 
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 英語で「アンバサダーホテル・イキタイ・アルネ」と尋ねると「ここで間違いなく・・・100バーツ・・25分・・・」と言うのが一応聞き取れたが、車の騒音が激しく「・・・」の部分はうまく聞き取れない。さらに近くのベンチを指差す。「みんな座って待っているよ」ということか・・・。
 
 あと25分でA3のバスが来るのか、ここからアンバサダーホテルまで25分なのかよくわからなかった。久しぶりの英語なので随分錆びついてしまったようだ。
 とにかく100バーツで乗車券を買いブースのそばのベンチに座ってしばらく様子を見てみることにした。慌てても仕方がない。
 
 ベンチには10人以上が腰掛けていた。隣の若い男性は「地球」を持っているところから個人旅行の日本人なのだろう。
 
 しばらくするとA1のバスがやってきた。インターネットや「地球」の写真で見たよりも随分古い・・・というよりはボロいバスである。
 何人かがバスに乗り出発する。ブースの女性を見ていると、バスが出発したあとにA1のプレートをはずす・・・。しばらくして今度はA4のボロバスが着いた。すると彼女はカウンターにA4のプレートを出した。なるほど。やはりA1からA4まですべてのルートのバスがここで発着するのだ。そしてバスが着くたびにルート番号を書いたプレートを掲示し、さらにアナウンスするのだ。騒音がひどいのでアナウンスはほとんど聞き取れないが・・・。
 
 ほどなくしてA3のバスが来たので他の乗客と一緒に乗り込む。バスの中は外側よりもボロである。
 ブースにいた女性が車内に来て切符のチェックと行き先を確認し,紙に書いていく。
「アンバサダーホテル・アルネ」と応えると「ソイ11ね」と教えてくれた。スクンビット通りのソイ(路地)11番ということだ。そこに停車してくれるということなのだろうか。日本人の老夫婦は「シェラトン・グランデ」という超高級ホテルの名前を言っている。そんな高いホテルに泊まる人がこんなボロバスで行くのか。と言っても実際に宿泊するかはわからない。自分もアンバサダーホテルに宿泊しないではないか。
 それにしても70歳を超えている感じの夫婦だが、あの年齢で海外2人旅とは立派なものだ。孫のところにでも行くのだろうか。知り合いの所を訪ねるのなら空港に迎えがありそうなものだが・・・。
 
 バスは空港ビル沿いに進み、何箇所かのターミナルで客を拾う。白人のボンダレンコをたくさん見かける。インド洋大津波があったがタイ観光そのものは打撃を受けていないのだろうか。
 
 しばらくしてバスは高速道路に入る。「地球」と景色を見比べながらどの辺りを走っているのか見当をつけようとする。街並みは独特の雰囲気だ。ビルの感じも日本やイタリアでも見かけないデザインのものが多い。
 
 隣の男性が「どこで降りるのか」と話しかけてきた。日本人だった。
「地球」と首っ引きでキョロキョロしていたので気の毒に思ったのだろうか。訊くとタイは7~8回目で今日はチェンマイからの帰りだという。アンバサダーホテルで降りると言うと停留所はナナ駅のところであり,自分もそこで降りると教えてくれる。釜山のときも空港からのバスで日本人にいろいろ教えてもらったっけ。
  実際にはマンハッタン・ホテルに泊まると言うと、停留所からすぐ近くであり、自分はスイス・パークというホテルに泊まるのだという。サラリーマンなのだろうか。
 
  バスはスクンビット通りに出てきた。思っていたよりも大きな、そして下町風の通りである。うれしいことに露店が歩道沿いにたくさん並んでいる。
 もうすぐ目的の停留所だと彼が言う。停止のボタンを押さなくても乗降客が多いので停車するだろうとのこと。 
 実際、着いてみるとたくさんの乗客が一斉に折り始める。乗り込む客も多そうだ。お礼を述べて彼と別れ、雑多な露店が建ち並ぶ歩道をさらに進む。狭い道に土産物の露店が並んでいるのと人通りも多いので歩くのに時間がかかる。
 
 スクンビット通りは大通りであり、上にはBTS(スカイトレイン)が高架となって走っている。この通りから左右に入るのが「ソイ」と呼ばれる道である。路地と訳されることもあるが、それほど狭い道ばかりではないようだ。道の入り口に英語で「Soi 9」というふうに何番路地であるのか表示があるので分かりやすい。