ソウル散歩行⑭　３日目　帰国 - パパグロッソの街歩き・一人旅

　短いながらも充実したソウル散歩も３日目の最終日となりました。

　成田行きのアシアナ航空　ＣＺ１０４便は午前１０時００分の出発です。

　午前６時４０分に旅行会社のＳさんという人がピックアップに来る、ということになっていました。一昨日は夕方でしたが、仁川空港から明洞までは高速道路を使っても１時間以上かかりましたので、明洞より空港から離れれているホテルからはもう少し時間がかかるのでしょう。

　目が覚めたのは午前３時。カーテンを開けて外を見ると風は強いものの、幸い心配した雪は降っていません。午前中は何とか降雪は避けられそうでした。

　少し早すぎた目覚めでしたが、二度寝するとうっかり寝坊する可能性があるので、テレビを小さな音量でつけてのんびりと時間まで支度をします。

　午前６時２５分にロビーに出てチェックアウトをします。フロントの女性は昨日の人とは違いましたが、やはり日本語は流暢に話します。

　すでに２人の日本人がロビーで待っていました・・・。

　午前６時３０分過ぎに「遅れましてすいません！」と言いながら旅行会社の女性がフロントに息をはずまてやってきました。「いよいよ出発か」とリュックを担ごうとすると、出発するのは先の２人だけだとこの旅行会社の人が言います。訳がわからないまま理由を尋ねると、その女性の名前は聞いていたＳさんではないこと、旅行会社名もワタクシを取り扱った会社名と違うことが判明しました。

　やむなく２人が出発するのを見送り、そのままロビーに残ります。フロントの女性に訊くと、どうやらピックアップも請け負った旅行会社ごとに細かく分かれているとのことでした。

　雪はまだ大丈夫のようです・・・。

　予定の６時４０分になってもＳさんらしき人は現れません。フロントの女性が気を使って旅行会社に電話をしてくれました。つながった電話に最初はハングルで話をしていましたが、途中で私に受話器を渡します。電話に出ると、旅行会社の人が日本語で「他のホテルを回ってそちらに向っているので少し遅れています。そのままお待ちください」との説明がありました。やれやれ、短い旅なのになかなかすんなりとはいかないものですね。

　結局午前６時５０分近くなってＳさんが現れ、遅刻のお詫びとパスポート持参のチェックがありました。

　フロントの女性にお礼を言い、早速車に乗り込むと、ワタクシ以外にすでに４人の乗客がいました。

　外はまだ真っ暗です。高速道路をかなりのスピードで仁川空港に向います。

　空港に到着したのが７時３３分！　往路と比べると相当高速道路でスピードを出したようです。

　Ｓさんにくっついて出発ロビーに出ると、カウンターの多くは長蛇の列ができています。「こりゃチェックインに時間がかかりそう・・・」と思い込んだのは、最近のＩＴ化の進行に疎いワタクシの早合点でした。

　Ｓさんは長蛇の列を横目に見て広いフロアの端近くにある自動チェックイン機の前にワタクシたちを連れてきました。そこで全員からｅ－チケットを受け取ると自動チェックイン機を操作してあっという間にチェックインを済ませてしまいました。おまけにマイレージの積算も完了です。

　「こりゃ便利なものだ！」と感心するだけで肝心の操作の仕方は見ず仕舞いでした。搭乗券を受け取り、ワタクシだけ預ける荷物がないので、Ｓさんそして４人に挨拶をして出国審査に向いました。

　出国審査場もかなり大勢の乗客が並んでいたので、少し時間がかかりましたが午前８時２５分には審査を終了し免税店の並ぶフロアーに出てきました。　

　仁川空港の建物は、さすがにアジア有数のハブ空港だけあってかなり広く、免税店もたくさんあります。

　結局市内では土産を買わず全部免税店で済ましてしまいました。免税店はドル表示でしたが、ウォンに換算してもらい残ったウォンで買い物です。くたびれていたのか値段を一桁間違えたりとんちんかんなやりとりもありましたが、無事買い物も終了しました。

　あとは軽食を取ったり水を買ったり、空港内を散歩してから搭乗ゲートで搭乗時間までのんびりと待ちます。

　お金を少し足して帰りの便を午後にすることもできたのですが、ワタクシのことですから２日目のフル稼働でくたびれ果てるだろうと思い、朝の出発便のままにしていました。案の定だいぶ疲れていたので結局正解だったようですね。それに結果論ですが、午後は積雪による出発遅延の可能性があり、午前中の便で出発できたのは却ってラッキーだったようですね。