パパグロッソの街歩き・一人旅

リタイア組です。身体は太いですが、ブログは細々と続けていきます。

プーリア州散歩行 ③バーリの安宿

(この記事は1月10日から1月21日までのイタリア旅行の記事です)

1月11日(水)

イタリアの最初の宿泊地バーリの宿は
B&B Cavour 124
Corso Camillo Benso Conte di Cavour 124, Bari
でした。

思っていた以上の寒さの中、バーリ中央駅から歩いて約10分くらいで宿の入っている雑居ビルが見つかりました。玄関のインターホンの中から宿のボタンを押しても反応がありません。

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入国に手間取ったため少し遅くなってはいましたが、あらかじめ宿にはメールで到着見込み時間は連絡していたのですが、まだ宿のスタッフは来ていないようでした。

かつてのイタリアでは、家族経営のペンシオーネあたりですと、家族の誰かが常に宿にいることもありましたが、こうした雑居ビルのワンフロアで宿を営業している形態では、通りに面した建物入り口、宿の入り口、部屋のドアの三種類の鍵を渡され、宿のスタッフはチェックイン・アウト時間帯しか居ないことがよくあるようです。この宿もその類でした。

たまたま建物の入口が開いていたので中に入り、定員二人くらいの狭いエレベーターに乗って最上階まで行き、階段で一階ずつ降りながら宿を探します。うっかりしていて宿が何階にあるのか確認していなかったからです。

雪のせいでまずバーリに着けるかどうかがワタクシにとって最大の焦点でしたので、到着してからのことは正直言ってあまり深く考えていませんでした。

建物の中は暗く、後になってみるとドアのところに小さな看板があったのがわかったのですが、この時は気がつかず、結局建物の入口に戻り、外に出てまたインターホンを押し続けましたがやはり無反応のままでした。

宿の連絡先に自分のガラ携で電話してみましたが、国際電話扱いになり操作の仕方が誤ってるのかツーツーというだけで上手く機能していないようでした。

外気温はかなり下がって来ました。

さてどうしたものかと思案していると、たまたま建物の住人らしき人が中から出てきました。

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これ幸いとその人に話しかけ、事情を説明し、結局彼に宿の連絡先に電話してもらい、ようやくスタッフが来てくれることになりました。

見ず知らずの日本人の図々しいお願いに多少困惑気味ながら応じてくれたこの男性に
grazie mille !でした。

…後で思い出しましたがイタリアでは呼び出し音がツーツーと聞こえることがあるのでしたね。

この時も宿のスタッフのスマホにはちゃんと着信していて、たまたま彼が出られなかった事が後でわかりました。

宿はトイレとバスは共用。朝食付 wifi無料 1泊 28.5ユーロです。

小さな机とベッドがあるだけで、比較的部屋は広いのですが、あとはきれいさっぱりテレビもなにもない安宿です。
一泊だけで翌朝早い時間にマテーラに移動し、今日は特に観光をせず泊まるだけなので、駅からの近さを優先して予約しました。でもwifiはサクサクでした。

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シャワーを浴びて少し落ち着いてきてからひと仕事するためにもう暗くなった外に出ました。

SIMカードを買うためでした。

この小さな携帯電話は4年前のアジア徘徊の時、持参の携帯が雨に濡れて成仏してしまい、ベトナムホイアンで20ドルで買ったものです。

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それ以降、ラオス、タイ、インド、ミャンマーと国が変わるたびに携帯ショップへ行ってプリペイドSIMカードを買い換えて使い続けています。
...

スマホしか見かけないであろうヨーロッパでも使えるのかわかりませんでしたが、一応持っては来ていました。

チェックインの際に宿のスタッフにSIMカードを売っている店を教えてもらい、それらしき辺りを歩いていると看板にPrepagato SIMと書かれた店を見つけました。

pagato はpagare(=pay)の過去形なのでprepagatoはprepaidの事だろうと見当を付けて店の中に入ってみました。

店はインド系の男性が切り盛りしていました。

英語で話しかけると、彼にとって英語は第6外国語くらいのレベルで、ワタクシのFather-Mother−Asakusa-Go英語といい勝負でした。商談には多少時間がかかりましたが、無事プリペイドSIMをゲットできました。

セットアップもやって貰いました。ワタクシには魔法のように見えるactivateの方法もアジア諸国とイタリアでは違うようでしたが、これでイタリア国内ならイタリア人と同じ国内料金で電話できます。

通話のみしか使いませんので一番安いコースにしてもらい、カードの値段5ユーロに、通話分として5ユーロ分チャージされたSIMカードを買い、合計で10ユーロ支払いました。

 「これで何分通話できるのか」とインド男子に英語で聞いても彼がよく理解せず、イタリア語で尋ねると話しているワタクシ自身が何を言っているのか理解できていない、というシュールな会話になってしまい、お互い苦笑いするだけで結局わからずじまいでした。

 その日の遅くに所用があり日本に電話したあと残高をチェックすると、まだ4.8ユーロ分残高がありました。イタリア国内なら結構通話できそうで、これなら充分使えます。持参のガラケーは目覚まし時計代わりに使うことにしました。

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SIMフリースマホに買い換えれば、今回の旅に持参したiPod touchiPad miniガラケーそしてこのチープな携帯もスマホ1台で取って代わる事ができ、荷物も軽くなるとわかっていますが、なかなか決断がつかないワタクシであります。